今日の株式見通し-軟調か パウエル議長がインフレへの警戒を強調
東京市場は軟調か。米国株は下落。ダウ平均は652ドル安の34483ドルで取引を終えた。コロナ変異株への警戒が下押し材料となった上に、パウエルFRB議長の議会証言が警戒売りを誘った。議長はテーパリング(量的金融緩和の縮小)の加速を検討すべきと言及。インフレに関しても「一時的」という文言の使用の撤回を示唆した。ドル円は足元で113円10銭近辺で推移している。CME225先物は円建て、ドル建てともに大証日中終値と比べて205円高の27675円で取引を終えた。
米国株安を嫌気した売りに押されると予想する。コロナ変異株への警戒に関しては、日経平均はきのうの後場にモデルナCEOの発言を先んじて消化している。ただ、このタイミングでパウエル議長からタカ派寄りの発言が出てきたことは、株式市場にとってはネガティブ。コロナ変異株への警戒の方が強く、米10年債利回りは低下しているが、議長のスタンス修正はインフレ高進への警戒を強める。きのう大幅安となっている分、米国株の下げ度合いの割には落ち着いたスタートにはなるとみるが、反転材料には乏しい中、売り圧力の強い地合いが続くだろう。日経平均の予想レンジは27450円-27900円
日本株の最新ニュース
関連コンテンツ