明日の戦略-意外高で26000円台を回復、早期に26500円を超えられるか

2022/06/21(火) 16:08
 21日の日経平均は3日ぶり大幅反発。終値は475円高の26246円。欧州株高を追い風に、寄り付きから300円近い上昇。節目の26000円を上回ってきたことで下値不安が和らぎ、その後も強い動きが続いた。幅広い銘柄に買いが入り、前場のうちに上げ幅を400円超に拡大。米株先物にも強い動きが見られる中、後場はさらに上を試しに行った。14時過ぎには600円を超える上昇となり、26400円台に到達。ここで買い一巡感が出てきたことから終盤には値を消したものの、500円近い上昇で取引を終えた。マザーズ指数とグロースコア指数がともに4%を超える上昇となった。  東証プライムの売買代金は概算で2兆6100億円。業種別では全業種が上昇しており、中でも鉱業、空運、不動産などが大幅高。リスクオンの様相が強まった分、ディフェンシブ系の業種は蚊帳の外となり、電気・ガス、倉庫・運輸、食料品などの上昇が限定的となった。報道番組で取り上げられたエネチェンジが買いを集めてストップ高。半面、前日にストップ高となった窪田製薬ホールディングスが、上を試した後に利食い売りに押されて大幅安となった。  東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1719/値下がり92と、圧倒的に値上がりが多かった。主力どころは軒並み2~3%程度上昇。レーザーテックや東京エレクトロンは、序盤に下げに転じながらも持ち直して大幅高となった。前日に大きく崩れた石油関連や防衛関連は、さすがに下げ分を取り戻すまでの上昇とはならなかったものの、INPEXやIHIは比較的強い動きを見せた。ダブルスコープが全市場の売買代金トップ5入りする大商いで10%を超える上昇。日経新聞の記事を材料にレノバが急騰した。エニーカラーは、動画の公開を手掛かりに期待買いが入って9%高となった。  一方、ファーストリテイリングやKDDIが逆行安。山崎製パン、カルビー、森永製菓など、食品株には売られるものが散見された。花王やユニチャームなど日用品関連も軟調。しまむらが4%を超える下落と、やや大きめの下げとなった。ガーラはゲーム登録者数に関するリリースで強く買われる場面もあったが、失速して大幅安となるなど乱高下した。  日経平均は大幅高。きのう20日は異様に弱かったが、きょうは異様に強かった。終値(26246円)では26000円を大きく上回っており、5日線(26147円、21日時点、以下同じ)も上回った。米株先物の強い動きを横目で見ながら買われたため、あすは休場明けの米国株が大幅高となっても、好影響はある程度先取りしているとみておいた方が良い。米国株が下落するようなら、強く売られる可能性もある。上にも下にも値幅が出ることは許容しながら、方向性を見定めていかなければならない。日経平均のきょうの高値は26418円。きのう20日の安値が25520円で、安値からは900円近く上昇した。26500円台に乗せてくれば、安値から1000円程度上昇することにもなるため、目先の底打ち感が出てくる。26000円は強い抵抗にはならなかっただけに、次の節目の26500円も早々に超えておきたいところだ。
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