前場コメント No.8 中外薬、リョービ、ロート、双日、テスHD、ソフトバンク

2024/02/22(木) 11:31
★10:15  中外製薬-急落 orforglipronのForm 10-Kが開示 きょうからノボ社のウゴービ国内販売開始
 中外製薬<4519.T>が急落。同社は22日8時30分、同社が創製した非ペプチド型の経口GLP-1受容体作動薬であり、イーライリリー(米国)が全世界での開発権および販売権を保有するorforglipronについて、イーライリリーがorforglipronの経済条件を含むForm 10-Kを開示したと発表した。

 Form 10-Kによれば、orforglipronの上市成功後には、同社は全世界における当該製品の売り上げ額に応じた一桁台半ばからlow teensまでの段階的なロイヤルティを受け取る権利を有する。2023年12月31日時点で、同社は薬事規制に関わるマイルストンの達成を条件として最大1億4000万ドル、orforglipronの売り上げ額に基づく一連のマイルストンにおける商業的成功を条件として最大2億5000万ドルを受け取る権利を有するとしている。

 なお、きょう22日は、orforglipronと同じくGLP-1受容体作動薬デンマーク製薬大手ノボノルディスクファーマが開発した肥満症治療薬「ウゴービ」の日本国内の発売日であり、足もとorforglipronへの期待から上昇していた同社株について利益確定売りが優勢となっている。

★10:17  リョービ-丸三が目標株価引き上げ 自動車軽量化ニーズを背景に業績拡大へ
 リョービ<5851.T>が3日ぶり反発。丸三証券では、自動車軽量化ニーズを背景に業績拡大を予想。投資判断は「買い」を継続、目標株価を3400円→3700円に引き上げた。

 丸三では、自動車の電動化の進展により車体の軽量化ニーズが高まることで、自動車1台あたりのダイカスト製品使用量が増加すると予想。中期的には国内の自動車メーカーの内製が外注へとシフトすると予想しており、国内トップシェアかつギガキャスト(大型のダイカスト)への参入を表明している同社に追い風と考えている。

★10:18  ロート製薬-SMBC日興が目標株価を引き上げ 国内外の高成長は健在、中国リスクは相対的に低い
 ロート製薬<4527.T>が小幅続伸。SMBC日興証券では、国内外の高成長は健在、中国リスクは相対的に低いと指摘。投資評価は「1(アウトパフォーム)」を継続、目標株価は4400円→4500円に引き上げた。

 24/3期3Q実績および計画修正を踏まえ、24/3期の営業利益予想を407億円、25/3期は475億円(据え置き)、26/3期は536億円へ微修正。国内スキンケア売上と粗利率想定を引上げたが、アジア売上予想は減額。4Q営業利益は医薬品の研究開発費増でYoY横ばいの54億円と予想している。現状の成長期待は現状株価に未反映とみている。更なるポテンシャルカタリストは、国内中価格帯での新ブランド上市や欧州での肌研ブランドの拡販、再生医療等関連製品のCMO/CDMO受託サービスなど新たな成長ドライバーの創出に注目している。

★10:19  双日-続伸 サステナブルな食品の開発と普及を目指し食品関連企業12社で新会社
 双日<2768.T>が続伸。同社は22日、サステナブル(持続可能)な食品を開発し、国内外の消費者に競争力のある品質と価格で提供することを目的に、松屋フーズホールディングス<9887.T>、ロイヤルホールディングス<8179.T>など食品関連企業12社で、フードテックワンを設立したと発表した。
 
 フードテックワンには、素材調達や加工食品の開発・製造業のみならず、食材卸や外食チェーン運営会社まで、食品流通の幅広い領域を担う企業が参画。

 すでに代替食品開発の実績がある企業や、肉料理の開発に強みを持つ企業などが互いの技術と知見を掛け合わせ、消費者のニーズを反映した商品開発を行う。また、調達から販売までのサプライチェーンを構築することで、競争力のある価格と味のおいしさを実現した代替食品の安定供給と普及・定着をめざす。
 

★10:35  テスHD-底堅い 子会社がエネルギーマネジメントシステムの設置工事を受注
 テスホールディングス<5074.T>が5日ぶり反落。同社は22日、連結子会社であるテス・エンジニアリングが、木造住宅などに用いられるプレカット材の加工販売などを行うプレテック(大阪市住之江区)から、同社グループ独自のエネルギーマネジメントシステムである「TESS WebView」の設置工事を受注したと発表した。
 
 エネルギーマネジメントシステムとは、生産設備やユーティリティ設備などのエネルギー使用状況の計測・見える化を行い、効率的な運転制御により需要家の省エネルギーを支援するシステム。
 
 プレテックにおいて、プレカット材の加工などに用いる木材加工機および集塵機システムの更新・高効率化を実施するにあたり、エネルギーマネジメントシステムの設置によってさらなる省エネルギーを推進するため、同工事を受注したという。
 

★10:35  ソフトバンク-岩井コスモが投資判断を引き上げ 増収増益基調に復帰する可能性が高まった
 ソフトバンク<9434.T>が堅調。岩井コスモ証券では、25.3期以降は増収増益基調に復帰する
可能性が高まったと指摘。投資判断は「B」→「A」に引き上げ、目標株価は1600円→2300円に引き上げた。

 中期計画では26.3期に売上高6.5兆円、営業利益9700億円、純利益5350億円を目指している点に注目。今第3四半期(10~12月期)では料金値下げの影響で減収が続いていたモバイルの売上高が増収に転じ、今期のモバイル売上高は中期計画の事業目標から1年前倒しで増収に転じる見込みになったという。業績の足かせになっていたモバイルの売上高が増収に転じることにより収益力が強まり、来25.3期以降は増収増益基調に復帰する可能性が高まったとみている。


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