前場コメント No.1 技術承継機構、イビデン、川崎船、GATECH、パナソニックH、プロトコーポ

2025/02/05(水) 11:30
★9:01  技術承継機構-買い気配スタート/東証グロース上場 寄り前は2500円
 製造業の譲り受け、譲り受け企業の経営支援を行う技術承継機構<319A.T>はきょう、東京証券取引所のグロース市場に上場した。公開価格2000円の買い気配で始まり、差し引き約52万株の買い越し。直前の寄り前気配は2500円前後だった。

 主幹事はSBI証券で、公開株数は167万3200株。製造業の連続買収(譲り受け)企業。買収(PE)ファンドとは違い、取得した会社の譲渡は基本的に想定していない。譲り受ける対象となるのは売上高対比でEBITDA(のれん減価償却前営業利益)マージンの高い収益力のある企業であり、リスクの高い赤字の再生案件には取り組まない。取得後は役員を派遣するなどして各種の経営を支援する。

★9:01  イビデン-売り気配 政策保有株の縮減方針を発表 23年度末時価ベースで50%以上縮減
 イビデン<4062.T>が売り気配。同社は4日、政策保有株式の縮減方針を発表した。

 中期経営計画の期間(2023~27年度)において、同社が保有する政策保有株式を23年度末(2024年3月末)時価ベースで、50%以上縮減することを目標とする。政策保有株式の売却を通じて創出した資金の用途については、持続的な成長に向けた戦略投資とともに経営や事業基盤強化のための投資、株主還元などに適正に配分するとしている。

 なお、株価は同時に発表した決算を受けて売りが優勢となっている。

★9:01  イビデン-売り気配 通期最終益を上方修正 3Q累計は10%減
 イビデン<4062.T>が売り気配。同社は4日、25.3期通期の連結純利益予想を従来の240億円から250億円(前期比20.6%減)に上方修正すると発表した。市場コンセンサスは316億円。

 設備投資に関連して発生する固定資産除却損が当初の見込みから低減する見通し。営業利益は従来予想を据え置いた。

 25.3期3Q累計(4-12月)の連結純利益は248億円(前年同期比9.5%減)だった。パソコンおよび汎用サーバー向けの高機能ICパッケージ基板の需要減少などが響いた。

 なお、通期の見通しがコンセンサスを下回ったこともあり、株価は売りが優勢となっている。

★9:01  川崎汽船-大幅続伸 通期最終益を上方修正 3Q累計は3.9倍
 川崎汽船<9107.T>が大幅続伸。同社は4日、25.3期通期の連結純利益予想を従来の2350億円から2950億円(前期比2.9倍)に上方修正すると発表した。市場コンセンサスは2548億円。

 製品物流セグメントの改善を踏まえた。自動車船事業において、世界自動車販売市場は世界経済のリセッションリスクや地政学的リスクによる影響が懸念されるものの、生産・出荷は堅調に推移する見通し。期末配当予想は従来の50円を据え置いた。

 25.3期3Q累計(4-12月)の連結純利益は2847億円(前年同期比3.9倍)だった。

★9:02  GA テクノロジーズ-売り気配 海外公募で56億円調達 将来のM&A資金などに充てる
 GA technologies<3491.T>が売り気配。同社は4日、海外市場で407万2400株の公募による新株式発行を実施すると発表した。

 払込期日は2月20日。受渡日は2月21日。発行価格は1332円。欧州およびアジアを中心とする海外市場(米国およびカナダを除く)における募集とし、J.P.Morgan Securitiesを単独ブックランナー兼主幹事会社とする引受人に全株式を引き受けさせる。
 
 手取概算額56億円は、将来のM&A資金、RW OpCoの買収にかかる銀行借り入れの返済資金の一部、テクノロジー関連投資へ充当する予定。

★9:02  パナソニックHD-買い気配 3Q累計営業益は9%増 通期売上高を下方修正
 パナソニックホールディングス<6752.T>が買い気配。同社は4日、25.3期通期の連結売上高予想(IFRS)を従来の8兆6000億円から8兆3000億円(前期比2.3%減)に引き下げると発表した。

 主にパナソニックオートモーティブシステムズの非連結化に伴う影響を反映し、下方修正した。各利益予想はエナジーやインダストリーの生成AI関連事業を中心に改善を見込んでいることから、据え置いた。

 25.3期3Q累計(4-12月)の連結売上高は6兆4039億円(前年同期比1.6%増)だった。同営業利益は3483億円(同8.8%増)だった。市場コンセンサスは3211億円。

 株価は同日の決算説明会において、家電事業や電設資材などを手がける「パナソニック」を2025年度中に解散し、HD傘下に事業ごとに再編した子会社を設立すると発表したことを好感した買いが優勢となっている。

★9:02  プロトコーポ-買い気配 MBOで上場廃止 TOB価格は1株2100円
 プロトコーポレーション<4298.T>が買い気配。同社は4日、マネジメント・バイアウト(MBO)の一環として行われる、フォーサイト(愛知県名古屋市)による同社株に対する公開買い付け(TOB)に関して賛同の意見を表明するとともに、株主に対して同公開買い付けへの応募を推奨すると発表した。

 TOBの買付価格は1株につき2100円、買い付け期間は2月5日から3月21日。買付予定数は2503万4226株で、同下限は1156万7000株。上限は設けない。なお、TOB完了後は一連の手続きを経て、同社株は上場廃止となる見込み。


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