後場コメント No.4 バイタルKSK、ツルハHD、ANA、富士通、シイエヌエス

2025/04/17(木) 15:34
★14:17  バイタルKSK-6日続伸 新中計を策定 28.3期のROE8%以上めざす
 バイタルケーエスケー・ホールディングス<3151.T>が6日続伸。同社は17日14時、中期経営計画(26.3期~28.3期)を策定したと発表した。
 
 数値目標として28.3期の売上高は6600億円(25.3期は予想値で6000億円)、ROEは8.0%以上(同6.5%)をめざす。株主還元方針についてはDOE3%以上(同2%以上)とし、配当性向40~45%程度とし、自己株取得は機動的に実施するとしている。

★14:24  ツルハHD-みずほが投資判断引き下げ 株価指標面での割安感が薄れた
 ツルハホールディングス<3391.T>が8日ぶり反落。みずほ証券では、株価指標面での割安感が薄れたと判断。投資判断を「買い」→「中立」に、目標株価を12000円→11000円へそれぞれ引き下げた。

 みずほでは、25.2期業績を踏まえて予想を修正。店舗に関する会計基準を厳格化したことや経費負担増により、従来予想よりも利益水準が低下する可能性が高いとみている。特に店舗減損などの増加により、当期利益の水準は従来予想よりも大きく低下すると想定。ウエルシアホールディングス<3141.T>との経営統合に伴うシナジー効果は一定程度見込んでいるが、株価指標面での割安感が薄れたと判断している。

★14:38  ANAHD-底堅い シンガポール航空とジョイントベンチャー契約締結
 ANAホールディングス<9202.T>が底堅い。同社は17日14時、シンガポール航空と同日、ジョイントベンチャー契約を締結したと発表した。
 
 今回のジョイントベンチャーの開始により、効率的な路線計画、乗り継ぎ地での接続改善、運賃体系の一部共通化などが可能となり、旅程の選択肢がさらに拡大するという。また、シンガポール航空およびANA搭乗時におけるマイル積算対象の予約クラスを拡大することで、両社のマイレージ会員にとっての利便性も向上するとしている。
 
 今後、両社は日本、シンガポール以外のジョイントベンチャー対象国についても順次ATI(独占禁止法適用除外)認可を申請する予定としている。

★14:44  マーケット@ランダム―評価を落としても株価は上がるフジメディア
 フジ・メディア・ホールディングス<4676.T>株が4月に入り、一段と騰勢を強めている。4月16日の時点で、3月末比では26.0%上昇している。同時期のTOPIXは6.0%の下落となっており、かなりのハイパフォーマンスだ。

 ガバナンス問題で会社は揺れに揺れているが、傘下のフジテレビジョン(フジテレビ)が3月31日に第三者委員会からの調査報告書を受領し、これに伴う会見も実施したことで、株価に関しては悪材料出尽くし感が強まった。4月に入るとグローバルマーケットは「トランプ関税」リスクによって大混乱に陥ったが、このリスクが相対的に小さい銘柄としても注目度が高まった。足元では旧村上系のレノによる株式買い増しが確認されていることも買い材料となっている。

 フジテレビに関しては、今年の1月27日に10時間を超える異例の謝罪会見がテレビで放映され、3月31日に第三者委員会の会見もテレビ放映されたが、これらを受けて、会社としてのコンプライアンス意識の欠如が白日のもとにさらされた。

 フジテレビの問題が発覚した際、これはテレビ局の「あるある」で、他の局でも同様の話が出てくるとの見方は多かった。しかし、現時点では他局で大手スポンサーが続々と手を引くような事態は発生していない。

 他の業界であれば、圧倒的な「1弱」となってもおかしくない。しかし、株式市場では圧倒的な「1強」だ。昨年末(2024年12月30日)の終値は1731.5円。4月16日の終値は3215円で、昨年末比では85.7%上昇している。他のテレビ局の株価もPBR1倍割れという買い安心感がある分、今年に入っての推移は堅調だが、同じ期間では、テレビ東京<9413.T>+13.8%、日本テレビ<9404.T>+12.9%、TBS<9401.T>+6.3%、テレビ朝日<9409.T>+3.0%と、今年に入ってからのフジメディアの上昇は抜きんでている。

 今のところ経営陣の変更はあったが、多くの人に「フジテレビは変わった」とは思われていない。株式市場だけで「悪名は無名に勝る」状態となっているにすぎない。ただ、この先はフジメディアの株主総会が控えている。株主からは踏み込んだ意見や質問が出てくるだろう。株主総会はオープンな場ではないが、注目度が高まっているだけに、どういった話が出てきて会社がどのように答えたかについては、広く伝わることになると思われる。フジメディア株の業界内での独走が続くのか、会社は良い方向に変化できるのか、今後も目が離せない。

★14:53  富士通-4日続伸 世界トップレベルのデータセンター電力使用効率実現に向け協業
 富士通<6702.T>が4日続伸。同社は17日14時20分、Supermicro(米国)およびニデック<6594.T>と、データセンターのエネルギー効率向上をめざし、世界トップレベルの電力使用効率(以下、PUE)実現に向けた協業に合意したと発表した。
 
 同協業において、3社は、Supermicroの高性能なGPUサーバと、同社の世界トップクラスのスーパーコンピュータやミッションクリティカル領域向けサーバ群に搭載し40年培ってきた水冷ハードウェア技術に加えその知見をベースに開発した水冷監視制御ソフトウェア、ニデックの高性能かつ高効率な冷却システムを組み合わせ、エネルギー効率に優れたデータセンター運営を可能にするソリューションを開発する。

 また、同社の館林データセンターでソリューションの効果検証を行い、2025年度4Qまでに世界トップレベルのPUEを顧客がめざせるデータセンター環境の提供をめざすとしている。

★15:14  シイエヌエス-後場急騰 期末配当予想を増額 49円→75円
 シイエヌエス<4076.T>が後場急騰。同社は17日15時、25.5期の期末配当予想を従来の49円から75円(うち創業40周年記念配26円、前期末は48円)に引き上げると発表した。年間配当予想も同額となる。


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マーケットデータ
日経平均 37,460.55 -42.78
TOPIX 2,730.42 -3.07
グロース250 685.34 +1.08
NYダウ 41,249.38 -119.07
ナスダック総合 17,928.92 +0.78
ドル/円 145.85 +0.47
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