前場コメント No.5 ふくおか、ネツレン、インテグラル、島津製、LaboroAI、守谷輸送

2025/05/13(火) 11:30
★9:07  ふくおかFG-大幅に3日続伸 今期最終益11%増見込む 配当性向引き上げなども発表
 ふくおかフィナンシャルグループ<8354.T>が大幅に3日続伸。同社は12日、26.3期通期の連結純利益予想を800億円(前期比10.9%増)に、年間配当予想を170円(前期は135円)にすると発表した。市場コンセンサスは803億円。

 25.3期通期の連結純利益は721億円(前の期比17.9%増)だった。金利上昇を受けた資金運用収益の増加などが寄与した。

 併せて、中期経営計画(26.3期~28.3期)を策定したことも発表した。最終年度の目標として、ROE9%程度、純利益1000億円、自己資本比率10%台をめざす。資本政策に関しては、配当性向を40%程度(従来は35%)に引き上げ、利益成長を通じた1株あたりの配当金の安定的・持続的な増配・維持に努める。
 
 今回新たに「政策保有上場株式の縮減」についての目標(28.3期末までに時価の保有残高を連結純資産比15%未満に縮減)を設定し、さらなる資本の有効活用に努めるとしている。

★9:07  ネツレン-買い気配 270万株・20億円を上限に自社株買い 割合は7.87%
 ネツレン<5976.T>が買い気配。同社は12日、270万株・20億円を上限とした自己株取得枠を設定すると発表した。取得期間は2025年5月13日~2026年3月31日。取得方法は、自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による市場買い付け、および立会取引市場における市場買い付けによる。なお、上限株数を取得した場合の自己株式を除いた発行済株式総数に対する割合は7.87%となる。

★9:07  ネツレン-買い気配 今期営業益1.1%減見込むも自社株買いなどを好感
 ネツレン<5976.T>が買い気配。同社は12日、26.3期通期の連結営業利益予想を16.0億円(前期比1.1%減)に、年間配当予想を67円(前期は51円)にすると発表した。

 中計策定時に掲げた諸施策を積極的に実行していくとともに、物価上昇によるコストアップ分の販売価格への転嫁を含めた積極的な営業活動、原価低減活動を引き続き推進する。

 併せて、配当政策を変更すると発表した。26.3期より、自己資本配当率(DOE)4.0%以上(従来は3.0%以上)に変更する。

 25.3期通期の連結営業利益は16.2億円(前の期比0.9%減)だった。期末配当は従来予想の25円に対し26円(前の期末は25円)に決定した。

 なお株価は、同時に発表された自社株買いや配当政策の変更などが好感され、買いが優勢となっている。

★9:08  インテグラル-続落 1Q最終赤字転落 公正価値減少による収益減など響く
 インテグラル<5842.T>が続落。同社は12日、25.12期1Q(1-3月)の連結純損益(IFRS)は2.7億円の赤字(前年同期は25.2億円の黒字)だったと発表した。

 投資先企業の業績改善の一巡、 公正価値評価で使用する上場類似会社の株価などに基づく指標の悪化などにより、投資収益総額が減少した。防衛特別法人税の創設により実効税率が変更され、繰延税金負債を新たな実効税率で計算したことにより、追加的に法人税等調整額が発生したことも響いた。

★9:08  島津製作所-3日ぶり反発 今期営業益19.1%減見込むも悪材料出尽くし
 島津製作所<7701.T>が3日ぶり反発。同社は12日、26.3期通期の連結営業利益(IFRS)予想を580億円(前期比19.1%減)に、年間配当予想を66円(前期は66円)にすると発表した。市場コンセンサスは794億円。

 米国における関税の影響については、マクロ景気減速に伴う需要減少と関税コストの増加を想定しており、26.3期の連結業績予想については、関税政策の影響が1年間続くことを前提としている。関税引き上げによる業績影響は重大なものになると想定しているが、インドなど成長市場での需要の取り込みに加え、価格転嫁やサプライチェーン対応などを実施することで、業績への影響の軽減に取り組むとしている。

 25.3期通期の連結営業利益は717億円(前の期比1.4%減)だった。価格改定を進めたものの、部材価格の高騰、将来に向けての研究開発費やDX投資などの成長投資の増加に加え、人的投資も増加させたことが響いた。期末配当は従来予想の36円に対し40円(前の期末は36円)に決定した。
 
 なお株価は、悪材料出尽くしで買いが優勢となっている。

★9:08  ラボロAI-6日続伸 上期営業益3.1倍 プロジェクト獲得の進ちょくなど寄与
 Laboro.AI<5586.T>が6日続伸。同社は12日、25.9期上期(10-3月)の営業利益は2.1億円(前年同期比3.1倍)だったと発表した。通期計画に対する進ちょく率は82%。

 堅調な顧客のAI投資需要をとらえ、新規顧客獲得件数が6件となった。同時に既存の顧客との継続プロジェクトや新たなテーマでのプロジェクトの獲得も進ちょくし、増収となった。人員体制構築の進ちょくの遅れから、期初に想定していたより販管費を要しなかったことも利益を押し上げた。

★9:09  守谷輸送機工業-買い気配 今期営業益3.8%増見込む 前期は57.8%増
 守谷輸送機工業<6226.T>が買い気配。同社は12日、26.3期通期の連結営業利益予想を42.5億円(前期比3.8%増)に、年間配当予想を42円(前期は38円)にすると発表した。市場コンセンサスは43.0億円。

 入替工事・修理工事への対応を強化するため、2025年4月に組織変更を行なったほか、生産の最適化や物流効率の改善を図るため、宇都宮工場近隣に芳賀工場(仮称:2026年5月稼働予定)の建設準備を進めるなどの施策を行うとしている。物価上昇やアメリカの政策動向の影響、金融資本市場の変動の影響などにより、同社のコストが増加する可能性を考慮した。

 25.3期通期の連結営業利益は40.9億円(前の期比57.8%増)だった。会社計画の36.5億円から上振れた。利益率改善や売上構成の変化が寄与した。期末配当予想は従来予想の23円から28円(前の期末は12.5円)に引き上げた。


関連ニュース
日本株の最新ニュース
マーケットデータ
日経平均 37,741.61 +187.12
TOPIX 2,769.33 +12.86
グロース250 745.64 -15.90
NYダウ 42,762.87 +443.13
ナスダック総合 19,529.95 +231.51
ドル/円 144.06 +0.51
プレミアム銘柄の最新情報
ページTOPへ