前場コメント No.6 京進、FRONTEO、セキュアヴェイ、資生堂、わらべや、星野RR

2025/07/09(水) 11:39
★9:33  京進-急落 前期最終益82%減 今期最終益は0.7億円見込む
 京進<4735.T>が急落。同社は8日、26.2期通期の連結純利益予想を7100万円に、年間配当予想を2.78円(前期は3.63円)にすると発表した。今期から決算期を5月31日から2月末日に変更する予定のため、今期は9カ月の変則決算となる。このため、前期実績との比較は記載されていない。

 学習塾事業においては、首都圏での事業拡大、地域特性に応じた教室の出店・統合などの戦略見直しを行う。語学関連事業は将来の日本の労働人口の減少を踏まえ、外国人材の活用支援をさらに進める。保育事業は消費者から選ばれる保育園としての地位確立をめざすとしている。

 25.5期通期の連結純利益は9300万円(前の期比81.6%減)だった。会社計画2億円を下回った。移転・統廃合などによる固定資産の減損損失を計上したことが響いた。期末配当は従来予想の7.71円に対し3.63円に決定した。

★9:36  FRONTEO-反発 富士製薬工業と創薬シーズ評価に関する共創プロジェクトを開始
 FRONTEO<2158.T>が反発。同社は9日9時、富士製薬工業<4554.T>と、同社のAI創薬支援サービス「Drug Discovery AI Factory(DDAIF)」を活用した、女性医療領域における創薬シーズ評価に関する共創プロジェクトを開始したと発表した。
 
 本同プロジェクトでは、女性医療に強みを持つスペシャリティファーマである富士製薬工業と、創薬とAIに精通した同社の研究チームが、女性医療領域における新規性の高い標的分子の探索に取り組む。同社は、DDAIFから導いた解析結果を富士製薬工業に提供し、富士製薬工業はそれらの情報を、創薬シーズの導入を検討する際の科学的評価の指標として活用するとしている。

★9:39  セキュアヴェイル-急騰 NetStare Cloudを東芝ITサービスが採用
 セキュアヴェイル<3042.T>が急騰。同社は8日、東芝グループである東芝ITサービス(神奈川県川崎市)にNetStare Cloudを提供すると発表した。
 
 同社は、20年以上にわたるセキュリティ運用の知見と実績をもとに自社開発した次世代SIEMで東芝ITサービスのスムーズかつ高品質なビジネス展開を支援する。東芝ITサービスのSOCC(Security Operation Center)サービスにおいてもエンタープライズレベルのセキュリティ品質と運用効率を両立したサービスが実現するとしている。

★9:44  資生堂-急騰 社外取締役との対話イベント開催 構造改革のスピード感上がっている
 資生堂<4911.T>が急騰。同社が8日に実施した社外取締役との対話イベントが材料視されているもよう。

 SMBC日興の8日付レポートによれば、論点は同社のガバナンスの進化、社外取締役からみた同社コーポレートガバナンス、報酬制度の見直しなどとなった。質疑応答では、2024年の北米のシステムトラブルや過去のM&A・事業譲渡に関する評価、現状株価の低迷やROIC(投下資本利益率)がWACC(加重平均資本コスト)を下回る状況に関する指摘があった。これに対し、リスクへの対応力や現中期経営計画で取り組む構造改革のスピード感が上がっているとされたとしている。

★9:56  わらべや日洋HD-7日続伸 1Q営業益1.3%増 商品規格の見直しなどによる利益改善効果が寄与
 わらべや日洋ホールディングス<2918.T>が変わらず挟み7日続伸。同社は8日、26.2期1Q(3-5月)の連結営業利益は22.5億円(前年同期比1.3%増)だったと発表した。

 商品規格の見直しと増収による利益改善効果が、コメや海苔などの原材料価格、人件費や水道光熱費の上昇といった製造コスト増を上回ったことなどが寄与した。

★10:02  星野リゾートR-SMBC日興が投資評価引き上げ DPUの本格改善に期待
 星野リゾート・リート投資法人<3287.T>が大幅反発。SMBC日興証券では、DPU(1口当たり分配金)の本格改善に期待。投資評価を「2(中立)」→「1(アウトパフォーム)」に、目標株価を30万円→31万5000円へそれぞれ引き上げた

 SMBC日興では、目標投資口価格到達時の分配金利回りは標準化ベースで4.1%とし、業績予想変更で標準化ベースの年間1口当たり分配金を1万3020円(従来想定:1万1870円)に修正した。同社は割増固定賃料の再設定や賃料増額、資産入れ替えに加えて足元のホテル業績との連動性が高める変動賃料算出期間の変更を矢継ぎ早に発表した。SMBC日興は従前より留意していた個別物件の収益低迷リスクの払しょくに寄与するものとして素直に評価。DPUの大幅改善およびその持続性が見込まれ、投資口価格のさらなる改善を期待している。


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