後場コメント No.1 リガク、スクリン、アステリア、三菱重、日機装、不二製油

2025/12/17(水) 15:31
★12:30  リガクHD-底堅い 半導体向け計測装置「ONYX 3200」を販売開始
 リガク・ホールディングス<268A.T>が底堅い。同社は17日12時、子会社のリガクが、半導体製造工程においてウェーハの膜厚・組成とバンプの高さを測定できる「ONYX(オニキス)3200」の販売を開始したと発表した。

 この装置は、半導体チップ内の金属配線の形成およびパッケージング工程における品質の安定化と歩留まり向上に貢献する。 1号機をファウンドリー顧客のパッケージング工程向けに出荷済みで、すでに世界有数の半導体企業から多数の引き合いがある。2026年は15億円、2027年度には装置単体で30億円の売り上げ達成をめざすとしている。

★12:31  SCREEN-MSMUFGが目標株価引き上げ 本格的な業績成長局面に入ることを確認
 SCREENホールディングス<7735.T>が5日ぶり反発。モルガン・スタンレーMUFG証券では、本格的な業績成長局面に入ることを確認。投資判断は「Overweight」を継続し、目標株価を15500円→16200円に引き上げた。

 MSMUFGでは、同社が16日に開催したIR-DAYを評価。会社によると、目下、複数セグメントにまたがっているアドバンストパッケージ向けの事業をより効率的に推進する上でも、セグメントの見直しなどを含めた事業ポートフォリオの整理が行われるとのこと。また、説明会では事業環境が改善しており、MSMUFGでは27.3期下期には本格的な業績成長局面に入ることが確認できたと判断。業績予想を上方修正し、目標株価も引き上げた。

★12:31  アステリア-続落 AI顔認証「FaceMe」と「Gravio」が連携
 アステリア<3853.T>が続落。同社は17日12時、サイバーリンク(台湾)が提供する世界トップクラスの精度を誇るAI顔認証セキュリティシステム「FaceMe Security」と、同社が提供するノーコードAI/IoTプラットフォーム「Gravio」がノーコードによる連携を開始したと発表した。
 
 一連の処理をエッジのみで運用することよりプライバシーを保護した安全な運用が可能で、現場で生まれた“気づき”を自動的に次のアクションにつなげる仕組みをノーコードで構築できるという。両社はスマートシティ、スマートファシリティ、スマートリテールなど多様な分野への展開を図るとしている。
 
 なお、株価への好影響は限定的となっている。
  

★12:40  三菱重工業-3日続落 H3ロケット8号機打ち上げを緊急停止
 三菱重工業<7011.T>が3日続落。宇宙航空研究開発機構(JAXA)と同社が17日に、H3ロケット8号機の打ち上げを緊急停止したと伝わったことが嫌気されている。報道によれば、直前に設備系に異常が発生したためとしている。
 
 打ち上げ予定時刻は11時10分となっていた。同社株価は10時45分にきょうの高値を付ける場面がみられた。

★12:50  日機装-反発 米国初の血液透析専用装置「DBB-06 PRO」を発売
 日機装<6376.T>が反発。同社は17日、2026年1月より、米国市場向け透析装置「DBB-06 PRO」および専用血液回路の販売を開始すると発表した。血液透析(HD)専用装置としては米国で初となるフルアシスト機能、「D-FAS」(Dialysis Full Assist System)を搭載しているという。
 
 世界で2番目に多い、50万人以上(2023年時点)もの透析治療患者を抱える米国では、今後も血液透析療法を受ける患者数は増加すると予測されており、医療従事者の負担軽減や治療の安全性向上に貢献する高機能な透析装置がますます求められているという。同社は、今回の「DBB-06 PRO」の発売を契機として、米国市場における透析事業を加速させていくとともに、引き続き、米国向け透析関連製品のラインナップ拡大に向けた準備を進めていくとした。

★12:58  不二製油-丸三が目標株価引き上げ ブラマー社を中心とした中期的収益拡大を予想
 不二製油<2607.T>がもみ合い。丸三証券では、ブラマー社を中心としたコンパウンドチョコレート拡販による中期的収益拡大を予想。投資判断は「買い」を継続し、目標株価を4600円→4800円に引き上げた。

 丸三では、物性油脂事業の業績進ちょく率の高さと、ブラマー社におけるコンパウンドチョコレートの販売好調を考慮し、業績予想を上方修正した。カカオ価格は昨年の高値から下落傾向にあるものの、ココアバター代用油脂であるチョコレート用油脂CBEの需要は高く、27.3期以降も堅調な需要を予想。ブラマー社の構造改革進展により、27.3期以降はブラマー社を中心としたコンパウンドチョコレート拡販による収益拡大を見込んでいる。


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