ニューヨーク外国為替市場概況・6日 ドル円、続落

2019/12/07(土) 07:05
 6日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続落。終値は108.58円と前営業日NY終値(108.76円)と比べて18銭程度のドル安水準だった。米重要指標を控えたポジション調整目的の売りが先行し一時108.53円と日通し安値を付けたものの、米労働省が発表した11月米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比26万6000人増と予想の前月比18万人増を上回ったことが分かると一転上昇した。失業率が3.5%と予想の3.6%より強い内容となったこともドルの支援材料となり、一時108.92円と日通し高値を付けた。平均時給は前月比では0.2%上昇と予想の0.3%上昇を下回ったものの、前年比では3.1%上昇と予想の3.0%上昇を上回った。  ただ、前日の高値109.00円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長がCNBCとのインタビューで「米国と中国の貿易合意は近い」としながらも、「トランプ米大統領は中国との貿易合意に署名する用意はできていない」との見解を示したことが嫌気された。市場では「来週は米連邦公開市場委員会(FOMC)や欧州中央銀行(ECB)定例理事会、英総選挙や米国の対中制裁関税第4弾の発動などを控えており、ポジション調整目的の円買いが入りやすかった」との声が聞かれ、6時過ぎには本日安値である108.53円付近まで押し戻された。  ユーロドルは反落。終値は1.1060ドルと前営業日NY終値(1.1104ドル)と比べて0.0044ドル程度のユーロ安水準だった。良好な米雇用統計を受けてユーロ売り・ドル買いが優勢になり一時1.1040ドルと日通し安値を付けた。  なお、ドルは円以外の通貨に対しては堅調だった。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時97.84まで上昇した。  ユーロ円は3営業日ぶりに反落。終値は120.18円と前営業日NY終値(120.77円)と比べて59銭程度のユーロ安水準。米雇用統計発表直後に一時120.68円付近まで値を上げたものの、そのあとはユーロドルの下落につれた売りが出て一時120.01円と日通し安値を付けた。  カナダドルは軟調。カナダ統計局が発表した11月のカナダ雇用統計で、新規雇用者数が7万1200人減と予想の1万人程度増に反して減少したことが分かると全般カナダドル売りが先行。失業率が5.9%と予想の5.5%より弱い内容となったことも嫌気された。米ドルカナダドルは一時1.3270カナダドル、ユーロカナダドルは1.4688カナダドル、カナダドル円は81.85円までカナダドル安に振れた。 本日の参考レンジ ドル円:108.53円 - 108.92円 ユーロドル:1.1040ドル - 1.1110ドル ユーロ円:120.01円 - 120.80円
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