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コラム
ESGの観点を投資に生かす
当該コラムは、2020年11月に「トレーダーズ・プレミアム」向けに掲載したものを加筆・修正しております。 「トレーダーズ・プレミアム」では定期的に定期的に新作コラムを掲載しております。 ぜひご加入をご検討ください。 会員サービス案内はこちら
ESGの観点を投資に生かす

 運用の世界では、ESG(イーエスジー)投資に対する注目度が高まっています。「言葉はよく聞くけれど、イマイチ何のことかよく分からない。」という人も少なくないかと思います。今回はこのESG投資について解説するとともに、実際の投資に活用できるアイデアについてもご紹介します。

ESGとは「環境・社会・企業統治」

 ESGとはEnvironment(環境) 、Social(社会)、Governance(企業統治)のそれぞれ頭文字を取ったもので、ESG投資とは、これらを考慮した投資を意味します。具体的には、これらのテーマに対する意識の高い企業の株式や、それらの銘柄を組み入れた投資信託などを保有することになります。 企業が長期的に成長・発展していく中で、その社会的責任についても重要視する風潮が強まっています。特に年金など、長期かつ巨額の資金を運用する主体が、ESG投資に対する関心を高めています。

社会の変化を受けてESGの注目度も高まる

 先進国を中心に、成長一辺倒の方針に変化が出てきていることも、ESG投資への注目度を高めています。日本でも、レジ袋が有料化されたり、プラスチックストローの使用が控えられたりと、社会全体で環境に配慮した動きが出てきています。環境に対する意識は、この先、高まりこそすれ、軽視されることにはならないでしょう。 「S(社会)」においても、コロナ禍におけるリモートワークの進展などで、「働き方改革」の重要性が一層高まっています。ESG投資には、こういった世の中が抱える問題を解決する企業を応援するという側面もあります。

そうは言ってもパフォーマンスは・・・?

 ただ、機関投資家には周知されているESG投資も、個人投資家への浸透が進んでいるかと言えば微妙なところです。その大きな理由として、(1)客観的な評価が難しい、(2)「ESGに対する意識が高い企業=投資で儲かる企業」とは限らない、という点が挙げられます。

 ESGの概念自体が抽象的であるため、PERやPBRのように個別の企業をこの観点から数値化するのは難しいです。また、環境面に配慮すれば、その分、コストがかさむこともあります。ESGの面で評価されている企業は大企業や成熟企業が多く、株価のドラスティックな上昇はそこまで期待できません。個人投資家目線では、「キレイごとを並べても、投資成果が出なければ意味がない!」というのが本音でしょう。

 ただ、最近では特に、ガバナンスの面で問題が発生した企業に対する風当たりが強くなっています。運用側のアカウンタビリティ(説明責任)の重要性も高まっていますので、ガバナンスに問題のある企業の株を保有していると、そのことが運用側の評価を落とすこともあります。ESGの観点で評価できる企業というのは、常日頃から世の中の変化に目を配り、社内の風通しを良くし、 リスクを軽減する努力を惜しんでいないとも言えます。じっくり安心して保有できる銘柄を保有するという点においては、個人投資家目線でもESG投資は一考に値します。

ではどう付き合うか

 ESGに対する意識の高い企業の株が必ずしも上がるというわけではありません。ただ、大きな資金を運用している主体が注目しているという点は、気に留めておいた方が良いでしょう。 ESGに優れた企業に関しては、日ごろ目にするニュースなどでも発掘することができます。そもそもの事業領域が環境関連や「働き方改革」関連である企業も多くあります。ESG関連の投資信託などもありますので、レポートなどでチェックすることも有効です。

 これらをどういうときに買えば良いかに関しては、一つ、日本株全体が急落した時が挙げられます。年金などの資金が入りやすいという点では、全体のムードが悲観に傾いた時でも、安心して保有できると考えられます。 また、日本株全体が上げ潮の時は、海外からの資金流入が期待できるという点で、安定以上のリターンが期待できると言えます。ほかにも、同業で買う銘柄の候補がいくつかあるという時などは、企業のホームページなどを確認して、環境への配慮など、 ESGの観点から買われる要素があるかということを確認するということも、一つの戦略と言えるでしょう。