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コラム
優待派?利回り派?〜メリット・デメリットを考察〜
優待派?利回り派?〜メリット・デメリットを考察〜
株主優待と高利回りは2大人気テーマ

 株式投資において「株主優待」と「高配当利回り」は非常に人気の高いテーマです。 株式関連の情報誌やサイトでも、多くの特集が組まれています。 ただそれだけに、これらの銘柄に投資する際には、売買タイミングなど注意を払っておいた方が良い点もいくつかあります。 ここでは「株主優待」「高利回り」銘柄それぞれのメリット・デメリットについて考察します。

優待人気の高い銘柄のメリット・デメリット

 株主優待を実施している企業は多く、その内容も様々です。 鉄道乗車や外食などで使える割引券や食品などは人気も高いです。 株数や保有期間に応じてプレミアムをつける企業もあります。 企業に対する愛着も湧きますし、多少株価が下がっても、優待を受け取っている分、心理的なゆとりができるというメリットがあります。

 優待人気の高い企業の株価は、下落局面でディフェンシブ性を発揮することが多いです。 東京ディズニーリゾートを展開するオリエンタルランド<4661>や日本マクドナルドホールディングス<2702>、吉野家ホールディングス<9861>などがその代表格と言えます。 今年3月に日本株が急落した際、オリエンタルランドが一足早く下落から持ち直して強い上昇となったことは、市場でも大きな注目を集めました。 株価が高いところで買っても安いところで買っても株数が同じであれば優待内容は変わりませんので、人気の高い銘柄は値下がりを待っている投資家も一定数います。 長期で株式を保有する観点からはこの点は大きな安心材料であるといえます。

 一方、優待内容の改悪、廃止リスクには注意を払う必要があります。 業績が著しく悪化した場合には、優待内容が見直される可能性があります。 また、大きな資金を動かす機関投資家の目線では、株主優待ではなく配当や自社株買いなどで株主に報いてほしいとの声もあり、突然方針転換をする企業もあります。 昨今では配送コストの負担が大きくなっている点も要注意です。 食品や飲料などは人気も高いですが運送費もかさみますので、今後、優待方針を見直す企業が増えてくるかもしれません。

 株価の面で注意したい点としては、権利取得の時期に値動きが荒くなりやすいことが挙げられます。 信用取引を活用して優待をクレバーに取得しようと考える投資家もおり、権利確定日前後の値動きは不安定となることが多いです。 また、値動きが一方向に傾きやすいといった点も挙げられます。 何らかの好材料があって株価が上向きになった場合、優待目的で買う投資家は基本的には継続保有前提ですので、売り物が少なくなります。 また、優待人気の高い銘柄が上がり出すと、すでに保有している投資家が優待拡充を求めて買い増しすることも多く、過熱感を伴いながらも上昇が続くことがあります。 その分、失速し始めると、実現益を確保したい投資家の売り急ぎの動きが強めに出やすくなります。

高利回り銘柄のメリット・デメリット

 配当利回りの高い銘柄も株式市場では人気が高いです。 高い配当を出しているということは、それだけ株主に報いる姿勢が強いということになります。 配当利回り(%)は一株あたり配当金額÷株価×100で算出されますが、2020年5月末時点においても、配当利回りが4%を超える銘柄は多くあります。 配当利回りが4%ということは、配当額が変化しないと仮定すると、25年保有して配当を受け取り続ければ、株価がゼロになったとしても投資資金がペイできるということになります。 実際に株価がゼロとなる可能性はそれほど高くありませんので、高利回り銘柄も優待人気の高い銘柄と同様、下落局面でディフェンシブ性を発揮することが多いです。

配当利回り(%)=1株あたり配当金額(年)÷株価×100

 一方、低金利環境が長期化している昨今において、配当利回りが高い状態で放置されているということは、別の買いづらい理由があるともいえます。 その大きな理由は業績で、安定はしているけれども業績改善余地が乏しい銘柄、または、商社のように業績が不安定といった銘柄などは、結果的に配当利回りが高くなりがちです。 実際、高利回り銘柄は、それだけを理由に買いが入るということは少なく、何か別の要因があって買われる際に、高い利回りが支えになるというパターンが多いです。 そのため、高利回り株でパフォーマンスを高めようと思った場合には、テクニカルの要因も参考にしながら売買タイミングを図るといった工夫が必要になると考えます。

 高利回り株に関しては、業績の推移をしっかり追っておくことが重要です。 業績が低迷している場合、減配リスクに警戒を払う必要があります。 実際、今回のコロナ・ショックを受けて減配を実施する企業が続出しました。 業績悪化が一時的であればそう遠くないうちに復配・増配となる可能性が高いですが、コロナ・ショックの前から業績が下り坂であった銘柄などは、前の水準に戻すまでに時間を要す、もしくは戻らない可能性はあります。

まとめ

株主優待が充実した銘柄や、高利回り銘柄は投資家人気が高いことから、どちらも下げ局面で押し目買いが入りやすいという特徴があるといえます。 また、反転が明確になると、追随買いも入りやすくなります。 一方、優待人気の高い銘柄に関しては、いったん上昇基調が強まり始めると過熱感を伴った上昇となることも多い分、崩れ始めるとしばらく売りが止まらなくなることもあります。 長期保有前提であった場合でも、跳ねたら売って実現益を出し、また押したら買いを考えるといった冷静な立ち回りも必要と考えます。

 また、優待廃止や減配リスクには注意を払う必要があります。 企業側もそれを行えば株価の下落を招くということは重々承知しています。 ただし、背に腹は変えられない時があるのも事実です。 特に配当に関しては基本的に業績と連動する傾向が強いため、業績が悪化すればそれと同時に減配が実施されることも多いです。 利回り重視で投資する際には、過去の推移を振り返り、業績が悪かった時でも配当維持以上の結果を出しているかどうかを確認しておいた方が良いでしょう。