〔Market Flash〕販促費が携帯通信会社の4-9月期利益を大きく圧迫する可能性は低い~野村

2019/07/11(木) 13:35
【13:35】販促費が携帯通信会社の4-9月期利益を大きく圧迫する可能性は低い~野村  野村証券では通信セクターに関して、KDDI(9433)、沖縄セルラー電話(9436)、SB(9434)は20.3期通期で営業増益を予想している。ただし、19年4-9月期は前年同期の水準が高く、営業利益は横ばいもしくは微増益と見込んでいる。19年10月から施行予定の総務省令改正では、通信契約継続が条件の端末値引きは禁止、継続利用を前提としない端末値引き条件は上限2万円/台となる見込み。このため、19年4-9月は新制度移行前の過渡期として販促費が拡大する可能性があるが、一方で総務省は端末販売方式変更の前倒しを求めている。野村では、販売店店頭の観察では19年4-6月期に販促費が大きく拡大した印象はないとコメントしており、販促費増から携帯通信会社の4-9月期営業利益が大きく圧迫される可能性は低いと考えている。 【12:40】清涼飲料市場は6月不振、7月はさらなる減速懸念~SMBC日興  SMBC日興証券では食品セクターに関して、清涼飲料市場の6月が不振であったと指摘している。稼働日数減に加えて、大型PETの値上げによる需要減が影響した。また7月に関しては、さらなる失速が懸念されるとしている。昨年は6月からの早期梅雨明けと記録的猛暑到来により、過去最高の単月(7月)出荷量を記録した。しかし今年は、梅雨明けが平年並みの7月21日ごろと予想されており、反動減が拡大すると想定している。足元で大型PETは店頭で10~20円単位で値上がりしているが、野村では値上げによる需要減に加えて、今後は天候要因で数量が一段と減少する可能性があるとみている。その場合、各社稼働率の低下に鑑みて価格戦略を再考し、価格が軟化するリスクもあると考えている。 【10:40】自動車用塗料の業界集約で利益率は改善へ~ジェフリーズ  ジェフリーズ証券では、自動車塗料の業界集約が進むと予想している。自動車塗料では技術の高さだけでなく、同じ商品を世界各地で供給する能力も問われるため、グローバル軽自動車用塗料市場の大手5社のシェアは約80%にものぼるとジェフリーズでは推測している。そして、大手5社のうち2社が統合すれば、軽自動車用塗料における価格設定力は増すはずと考えている。先月、大手の一角であるアクサルタは身売りを含め、戦略的選択肢を検討していることを明らかにしたとのこと。自動車用塗料の集約が進めば、同じく大手の一角である関西ペイント(4613)と日本ペイント(4612)の自動車用塗料事業の利益率向上が見込めると、ジェフリーズではコメントしている。 【9:55】大手プレハブの6月月次のマイナス幅は大きくなかった~野村  野村証券では、大手プレハブメーカーの6月の月次受注がおおむね出そろったことを受けてリポートしている。6月は消費増税前の駆け込み需要の反動で前年割れする可能性が高いと株式市場では議論されており、焦点はマイナス幅の大きさであった。しかし、住友林業(1911)、積水ハウス(1928)、旭化成(3407)、積水化学(4204)など前年同月比で1桁減にとどまった会社が多かったとのこと。大和ハウス(1925)は非住宅が好調でプラスを達成した。野村では、アパート専業大手の大東建託(1878)や、レオパレス21(8848)除けば、総じて堅調な需要が続いていると捉えている。ただし7月以降の受注動向はまだ予断を許さないとみており、国内の非住宅事業が強い大和ハウスや、同分野を強化している積水ハウスが注目されると考えている。 【9:05】バンナムの日経平均採用は想定外 パッシブインパクトは約46日分~SMBC日興  SMBC日興証券では、10日に日本経済新聞社が、千代田化工建設(6366)の東証2部指定に伴い、バンダイナムコHD(7832)日経平均構成銘柄に採用すると発表したことを受けてリポートしている。日経平均連動資産が各構成銘柄を2500万株(みなし額面考慮後)保有していると仮定した場合、バンナムに対する買いインパクトは、25日平均出来高の約46日分とSMBC日興では推定している。従来、パッシブインパクトが大きく、みなし額面換算株価水準の高さから採用後の日経平均構成ウエートが大きくなる銘柄は、採用されない傾向にあった。また、今回は他に上位の銘柄で、パッシブインパクトがより少なく、採用後のウエートが小さい銘柄が複数あった。それにもかかわらずバンナムが選ばれた経緯は、いささか不可解と言わざるを得ないとSMBC日興ではコメントしている。 【8:45】寄り前気配はバンナムHD、東海理化、日梱包、アイシン精が高い気配値  主力株の寄り前気配では、バンナムHD(7832)+19.27%、東海理化(6995)+10.32%、日梱包(9072) +4.60%、アイシン精(7259) +4.34%、ガイシ(5333) +3.84%、デンソー(6902) +3.83%、ミネベア(6479) +3.53%、アシックス(7936) +3.42%、三浦工(6005) +3.31%、大陽日酸(4091) +3.04%などが高い気配値。  一方、森精機(6141)-22.56%、ニフコ(7988) -7.41%、良品計画(7453) -5.64%、ニコン(7731) -4.66%、メディパル(7459) -4.66%、ケーヒン(7251) -3.64%、アステラス薬(4503) -3.43%、西鉄(9031) -3.07%、三井造(7003) -2.99%、ナブテスコ(6268) -2.70%などが安い気配値となっている。
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