前場コメント No.7 タマホーム、エーザイ、ネクセラファーマ、住友ベ、トヨタ、ソフトバンクG

2025/05/29(木) 11:30
★9:54  タマホーム-急落 5月権利落ちで売り優勢 テーオーHDなども安い
 タマホーム<1419.T>が急落。きょうが権利落ち日となったことが手掛かり。

 同社は25.5期の期末一括配当予想を195円としており、株主優待制度も実施している。いずれもきょうが権利落ちとなったため、権利取りを目的としていた一部の投資家から売りが出ている。足元では配当落ち分を考慮した基準値3820円を下回って推移している。権利落ち銘柄ではテーオーホールディングス<9812.T>、アウンコンサルティング<2459.T>、タケダ機械<6150.T>なども安い。

★9:55  エーザイ-大幅高 米国におけるレンバチニブに関する特許侵害訴訟について勝訴
 エーザイ<4523.T>が大幅高。同社は29日8時30分、米国におけるレンバチニブに関する特許侵害訴訟について勝訴したと発表した。

 同社創製の経口チロシンキナーゼ阻害剤「レンビマ」(一般名:レンバチニブメシル酸塩)に関する特許(米国特許第11,186,547号)侵害を理由として、同剤に関する後発医薬品の簡略新薬承認申請(ANDA)を行った後発医薬品メーカー(Shilpa Medicare)に対し、2019年11月に米国ニュージャージー州連邦地方裁判所に特許侵害訴訟を提起していた。

 2025年5月28日に、同社勝訴の判決を得たことで、Shilpaは、同特許および関連する独占期間が2036年2月に満了するまで、レンバチニブメシル酸塩後発医薬品の販売承認を米国FDAから得ることはできないとしている。

★10:01  ネクセラファーマ-急騰 提携先のニューロクライン社が「NBI-1117568」のフェーズ2試験に関する良好なデータ発表
 ネクセラファーマ<4565.T>が急騰。同社は29日、提携先の米ニューロクライン社が、米国アリゾナ州スコッツデールで開催中の2025年度米国臨床精神薬理学会年次総会において、成人の統合失調症患者を対象とした「NBI-1117568」のフェーズ2試験に関する新たな良好なデータを発表したと発表した。

★10:01  デンソー-MSMUFGが目標株価を引き下げ ソフトウェア事業価値中期拡大期待
 デンソー<6902.T>が堅調。モルガン・スタンレーMUFG証券では、短期カタリスト不足もソフトウェア事業価値中期拡大期待。投資判断は「Overweight」を継続し、目標株価を2500円から2400円に引き下げた。

 モルガン・スタンレーでは、株価はインバータ数量下方修正、中国ADAS競争激化懸念など織り込んだと推察。1Q決算時に関税影響を精緻に織り込んだ会社計画が提示されるまで上値が重い展開を想定するが、中期ではSDV化に対応したソフトウェア分野の付加価値向上の期待している。25年度OPの予想を6500億円→6300億円(会社計画6750億円)、26年度は7200億円→6900億円に修正した。

★10:11  トヨタ-大幅反発 株高など手掛かりに円安進行 自動車株が高い
 トヨタ自動車<7203.T>が大幅反発。円安進行が好感されている。

 足元でドル円は146円台で推移しており、前日の東証大引け時点(144.3円前後)に比べて円安の水準にある。エヌビディアの決算発表などを手掛かりに東京市場ではハイテク株を中心に買われており、日経平均は足元で500円を超える上昇。また、「米連邦裁判所がトランプ米大統領の解放の日関税を差し止めた」ことも伝わっており、これらを手掛かりに寄り前から円安が急速に進んでいる。
 
 円安進行を受けて為替感応度の高い自動車株も買われており、SUBARU<7270.T>
、ホンダ<7267.T>、マツダ<7261.T>なども堅調に推移している。

★10:20  SBG-SMBC日興が目標株価を引き下げ 株価評価の改善にはエグジットが重要
 ソフトバンクグループ<9984.T>が堅調。SMBC日興証券では、株価評価の改善にはエグジットが重要と指摘。投資評価は「1(アウトパフォーム)」を継続し、目標株価は13200円→11000円に引き下げた。

 SMBC日興では、注目点として、(1)米国でAIインフラ投資を行うStargate Projectの投資が進展するか、(2)OpenAIの経営体制が流動的な中でOpenAIに追加出資が実行できるか、(3)そのほかのAIおよびロボット領域への投資、日米政府系ファンド構想などが具体的になるか、(4)OpenAIが開発する企業向けAIエージェント Cristal Intelligence の販売事業(SB OpenAI)が展開できるかなどがあるという。2025年に入り、大型投資計画が複数出てきているが、株価評価では既存の投資資産の売却などによって資産の回転を確保し、投資収益を実現させることが重要であると解説している。


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