後場コメント No.5 JR東日本、電通G、東鉄工、カネカ、ロックフィール、フィックスタース、フジクラ

2025/06/10(火) 15:31
★14:37  JR東日本-底堅い 新たな夜行特急列車を2027年春に導入
 JR東日本(東日本旅客鉄道)<9020.T>が底堅い。同社は10日、乗ること自体も目的となるような新たな夜行特急列車を2027年春に導入すると発表した。
 
 今回、E657系特急型車両1編成を全席グリーン車個室タイプの座席に改造することで、夜行など長時間の移動も楽しく快適に利用できるという。運行エリアや運行ダイヤ、利用料金、列車名称などについては、今後改めて告知するとしている。

★14:43  電通G-みずほが目標株価引き下げ 競争環境など考慮するとカタリストに乏しい
 電通グループ<4324.T>がもみ合い。みずほ証券では、経営基盤の再構築には注目も、競争環境や顧客側の需要を考慮するとカタリストに乏しいと指摘。投資判断は「中立」を継続し、目標株価を3400円→3100円に引き下げた。

 みずほでは、従来予想に対して海外を中心に景気の先行き不透明感による広告市場の停滞リスクなどを考慮し、調整後営業利益予想を減額修正した。競争環境や顧客側の需要を考慮すると、競合他社を上回るオーガニック成長率の達成は容易ではないと考えている。内部投資や経営基盤の再構築の効果には注目するが、株価が本格上昇するほどのカタリストは見出しづらいとした。

★14:56  東鉄工業-野村が目標株価引き上げ 鉄道向けでのシェア拡大が順調
 東鉄工業<1835.T>が5日続伸。野村証券では、鉄道向けでのシェア拡大が順調と評価。投資判断は「Buy」を継続し、目標株価を4050円→4300円に引き上げた。

 野村では、26.3期以降の営業利益予想を増額、公民鉄向けでのシェア拡大を予想し売上を増額、線路での単価改善の継続や鉄道工事でのコスト削減の取り組みを踏まえ粗利率改善の見方も引き上げた。政府は次期国土強化中期計画において、鉄道の駅や高架橋の老朽化対策や耐震対策を進める方針。仮に、政府からの補助金拡大や鉄道会社側にて27.3期以降の運賃改定が進めば、耐震補強やメンテナンス工事が発注拡大する可能性は高まるとみている。

★15:01  カネカ-底堅い 屋内型スポーツ用人工芝葉・充填材をミズノと共同開発
 カネカ<4118.T>が底堅い。同社は10日、ミズノ<8022.T>と、カネカ生分解性バイオポリマー「Green Planet」を使用した屋内型スポーツ用人工芝葉と充填材を共同開発したと発表した。
 
 ミズノの人工芝に関する技術知見と同社Green Planetの材料成形技術を融合することで、スポーツ用途として使用可能な高い耐久性と一般的な人工芝に近い風合いを実現したという。人工芝葉にGreen Planetを用いる事例は世界初としている。
 

★15:08  ロックフィールド-7日続落 今期営業益14%増見込む 前期は計画下回る
 ロック・フィールド<2910.T>が7日続落。同社は10日15時、26.4期通期の連結営業利益予想を14.1円(前期比13.6%増)に、年間配当予想を24円(前期は23円)にすると発表した。

 基幹ブランド「RF1」を中心にサラダの独自性・付加価値のさらなる追求を図るなど、既存業態の利益率向上に取り組む。新たな市場領域への拡大、人財の活躍促進も行う。

 25.4期通期の連結営業利益は12.4億円(前の期比28.5%減)だった。会社計画は14.5億円。4Q(2-4月)において、物価上昇の継続を背景とした消費者マインドの低下などの影響により、来店客数が想定を超えて減少した。この結果、計画を下回る着地となった。

 併せて、中期経営計画(26.4期~28.3期)を策定したことも発表した。最終年度の財務目標として、営業利益28.0億円、ROE6.0%以上をめざす。株主還元に関しては、中計期間は配当性向40%以上、累進配当を基本方針とする。必要に応じて自己株式の取得も実施するとしている。

 なお、株価は前期の計画下振れ着地を嫌気した売りが優勢となっている。

★15:08  フィックスターズ-続伸 スーパーコンピュータ「富岳」を用いてGraphの世界第1位を獲得
 フィックスターズ<3687.T>が続伸。同社は10日15時、同社と理化学研究所、東京科学大学、NTT<9432.T>、富士通<6702.T>による共同研究グループは、大規模グラフ解析に関するスーパーコンピュータの国際的な性能ランキングである「Graph」のBFS(Breadth-First Search:幅優先探索)部門において、スーパーコンピュータ「富岳」を用いた測定結果により、世界第1位を獲得したと発表した。
 
 大規模グラフ解析の性能は大規模かつ複雑なデータ処理が求められるビッグデータの解析における重要な指標だという。共同研究グループは「富岳」を用いた大規模グラフ処理技術の開発を引き続き進めるとしている。

★15:17  フジクラ-みずほが投資判断引き下げ 株価上昇で上値余地は限定的
 フジクラ<5803.T>が5日ぶり反落。みずほ証券では、データセンター関連製品の旺盛な需要を再確認も、株価上昇で上値余地は限定的と判断。投資判断を「買い」→「中立」に引き下げ、目標株価は7000円を据え置いた。

 みずほでは、26.3期は会社計画を大幅に上回る利益水準を期待しているが、PERは18倍程度に達しており上値余地は限定的と判断した。今後については、27.3期を初年度とする次期中期経営計画における会社側からのメッセージを注視。情報インフラおよび情報ストレージといった重点分野における成長戦略、株主還元方針(26.3期は配当性向を30%→40%に引き上げ)などを確認したいとコメントしている。


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