前場コメント No.7  商船三井、マツキヨココカラ、ユニチャーム、東レ、テイツー、花王

2025/07/08(火) 11:30
★9:41  商船三井-3日ぶり反発 世界初 「発電船から電力供給する洋上データセンター」を共同開発
 商船三井<9104.T>が3日ぶり反発。同社は7日、世界最大級の発電船事業などを手掛けるKaradeniz Holding傘下のKinetics technologies holdings(英国王室属領マン島、以下「Karadeniz」)と、「発電船から電力供給する洋上データセンター」の共同開発に向けた基本合意書を締結したと発表した。
 
 同プロジェクトは、発電船からの電力供給で洋上データセンターを運用する世界初の事業モデルの構築をめざすものだという。同社の中古船を再利用して洋上データセンターを建設し、Karadenizの発電船から電力を供給することで、生成AIの普及などで急増するデータ処理ニーズに対応するとしている。

★9:46  マツキヨココカラ-SMBC日興が投資評価引き上げ 他社との差別化を図る戦略を評価
 マツキヨココカラ&カンパニー<3088.T>が大幅続伸。SMBC日興証券では、他社との差別化を図る戦略を評価。投資評価を「2(中立)」→「1(アウトパフォーム)」、目標株価を2500円→3600円と引き上げた。

 同社はビューティー商材に注力することで、他社には無い売場を構築しつつある。また郊外を中心にDgS店舗の飽和感が強まりつつもあるが、同社は大都市圏を重点エリアとし出店を強化する方針である。店舗当たりの収益性を改善することにもつながり、持続的なマージン改善が可能になるとSMBC日興ではみている。
 また同社は安定したキャッシュ創出力を有するが、ROE改善を目指すべく配当性向50%への段階的な引き上げも掲げた。SMBC日興では、さらなるM&Aや機動的な自社株買いがされればカタリストとなるだろうが、オーガニックな戦略でも持続的な成長が期待できると考え、大手DgS対比で中期的な投資妙味が高まったと考えている。

★9:47  ユニチャーム-SMBC日興が投資評価引き下げ アジア回復は26.12期以降に持ち越し
 ユニ・チャーム<8113.T>が3日続落。SMBC日興証券では、収益の要であるアジアの回復は26.12期以降に持ち越しと予想。投資評価は「1(アウトパフォーム)」→「2(中立)」に、目標株価を1690円→1150円へそれぞれ引き下げた。

 SMBC日興では、25.12期1Q実績を踏まえて業績予想を減額。22.12期以降、中国フェミニンケアや東南アジアべビーおむつ市場の競争激化により3期連続でアジアが減益となっており、25.12期も同社が計画する中国やタイの採算改善は難しいと考えている。下期から市場のダウントレードに対応した製品を上市し、中国やタイでのシェアを回復できるか見極めたいとしている。

★9:54  東レ-3日ぶり反発 同社系が半導体分析で米市場開拓=日経
 東レ<3402.T>が3日ぶり反発。日本経済新聞電子版は8日8時、同社系の分析会社、東レリサーチセンター(TRC)が米国市場の開拓に乗り出すと報じた。

 記事によると、背景にあるのは米中対立の激化で、米国内で先端半導体を生産する動きが強まっていることだという。半導体開発に欠かせない分析事業で米国市場に足場を築き、他分野にもビジネスを広げる。半導体分野で強みとなるのが、ナノSIMS(2次イオン質量分析法)と呼ばれる装置を使った分析で、半導体の不純物などを高精度で分析する国際規格「ISO/IEC17025」の試験所認定を、国内では初めて取得した。これまで難しかった微細な欠陥まで分析することができ、最先端の回路線幅2ナノ(ナノは10億分の1)メートル世代や、さらにその先の半導体の開発段階で威力を発揮するという。
 
 海外事業の売上高では30年度に24年度比3倍に伸ばし、売上高全体の10%以上にまで高める目標を掲げる。「まず半導体で米国での知名度を上げ、ライフサイエンス分野などに顧客を広げたい」とTRCの牛久事業部長は説明したとしている。
 

★10:05  テイツー-大幅続伸 6月度のグループ売上高33%増 新型ゲーム機発売でゲーム分類が伸長
 テイツー<7610.T>が大幅続伸。同社は7日、6月度のグループ売上高は速報値で前年同月比33%増だったと発表した。中古売上高は同2%増、新品売上高は同67%増となった。

 中古分類は、トレカ、ホビーが好調だった。新品分類は、トレカ、ホビーが好調に推移したことに加え、新型ゲーム機の発売に伴いゲーム分類の売上高が伸長したとしている。

★10:09  花王-SMBC日興が目標株価を引き上げ 国内におけるスキンケア・化粧品の取組成果を海外へ繋げたい
 花王<4452.T>が反発。SMBC日興証券では、国内におけるスキンケア・化粧品の取組成果を海外へ繋げたいと指摘。投資評価を「1(アウトパフォーム)」を継続し、目標株価は7500円→7700円に引き上げた。

 SMBC日興では、構造改革効果の上振れや国内日用品・化粧品におけるデータドリブンマーケティングや製品開発の効率化は期待以上であり、好調な日焼け止めやヘアケアでは、市場競争が激化するなかサイエンスに基づく効果・価値訴求でシェアを拡大していると指摘。この成功事例を海外展開に繋げ、更なる成長フェーズに入る期待感が高まれば、株式市場における評価は更に高まるとみている。課題である米スキンケアジャーゲンズや欧州のサロンビジネスのテコ入れ施策にも注目。各施策で成長率が高まるタイミングを待ちたいとしている。



関連ニュース
日本株の最新ニュース
マーケットデータ
日経平均 39,688.81 +101.13
TOPIX 2,816.54 +4.82
グロース250 732.29 +14.22
NYダウ 44,406.36 -422.17
ナスダック総合 20,412.52 -188.59
ドル/円 146.09 +0.01
プレミアム銘柄の最新情報
ページTOPへ