明日の戦略-騰落レシオは4年ぶりの底値圏、海外安定なら全面高も

2020/02/26(水) 16:56
 26日の日経平均は3日続落。前場に一時400円超まで下げ幅を拡大したが、上海株がプラスに転じると下げ幅を縮小。後場はこう着感が強まるも、終盤にかけて先物買いが支えとなり、22400円台を回復。東証1部の売買代金は概算で3兆100億円と前日に続き大商い。業種別では全業種が下落し、鉱業や不動産、サービスなどの下げが目立った。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり620/値下がり1464。値上がり率上位では、ストップ高のファイズHDは巣ごもり消費関連の一角として短期資金が物色。消毒などを手掛けウイルス対策関連としてサニックスに物色が続いたほか、キョーリン製薬も押し目買いで堅調。国内証券による投資判断引き上げでスカパーJSATHDが昨年12月高値を更新した。ブイキューブも乱高下したが、結局は8%安で終えた。 一方、値下がりでは、テレワーク関連で買われてきたセグエが大幅安、ダイトウボウや日本エアーテックが軟調だったほか、外食事業の減少懸念で鳥貴族やトリドールHDなどが売られた。主力株では、富士フィルムが買い一巡後に下げに転じたほか、リクルートHDやSUMCO、第一三共などの下げが目立った。  あすも米国株の動向以外では国内は材料難となり、外部環境にらみか。米国株が下落せずに安定すれば、日本株は自律反発狙いの買いが優勢の展開が予想される。きょうの日経平均は200日線(22196円 2/26)や240日線(22105円 2/26)を下値で意識して下げ渋った。特に、240日線は昨年7月の戻り高値時の上値抵抗になったことや、昨年10月に押し目を形成した際に下げ止まったフシでもあり、200日線以上に信頼度は高い。  東証1部の騰落レシオ(25日)は64.1%と2018年12月の急落時の最低水準(65.6%)を下回り、16年2月以来の水準まで低下した。騰落レシオと株価のボトムのタイミングは一致することが多く、海外市場が一段と下げなければ日本株には下値買いが幅広く入りやすいタイミングである。
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