前場コメント No.7 フジッコ、フジHD、ガイシ、JMDC、エーアイ、山一電

2025/02/06(木) 11:30
★9:23  フジッコ-東海東京がレーティングを引き上げ 26/3期以降の独自戦略による営業利益率改善を期待
 フジッコ<2908.T>が大幅反発。東海東京インテリジェンス・ラボでは、26/3期以降の独自戦略による営業利益率改善を期待。レーティングは「Underperform」→「Neutral」に引き上げ、目標株価は1390円→1670円に引き上げた。

 東海東京では、25/3期の売上高は前年比2.1%増の56896百万円、営業利益は同34.9%減の996百万円と、売上高、営業利益ともに概ね会社計画水準を見込む。特に、値上げ以外の独自戦略について、例えば消費者に対して、単純な価格面での製品選択を訴求させるような製品ではなく、(1)消費者から高くても購入してもらえる高付加価値の新製品の立案・企画・製品化及びその構成比の引き上げ、(2)生産体制の見直し及び調達先も含めた全体の商流見直しによる生産性・効率性が改善して低価格製品であっても会社として高利益率の高付加価値製品を作れる体制づくり、(3)海外展開も含めたエリア戦略、(4)積極的な買収戦略、等の施策実行等についての有無を評価している。

★9:27  フジHD-野村が目標株価を引き上げ ROE5%以上の達成に向けた資本政策に注目
 フジ・メディア・ホールディングス<4676.T>が堅調。野村証券では、ROE5%以上の達成に向けた資本政策に注目。投資評価は「Buy」を継続し、目標株価は2420円→2990円に引き上げた。

 野村では、経営に対する株式市場での注目が高まっていることから、野村では方針に沿った形でROE5%以上の目標達成に向けた資本政策が積極化するとの考えに改めた。具体的には(1)政策保有株で純資産と政策保有株残高から100億円/年の整理、(2)自己株式取得では25.3期と同じ150億円/年の継続、を新たに野村予想に織り込んだ。会社からの今後の新しい方針発表の有無は不明だが、現在の方針でも資本効率の改善余地はあると考えている。

★9:27  日本ガイシ-大和が目標株価を引き下げ EV需要の鈍化は業績へ一定程度寄与へ
 日本ガイシ<5333.T>が反発。大和証券では、EV需要の鈍化は業績へ一定程度寄与すると見込む。投資判断は「2(アウトパフォーム)」を継続し、目標株価は2700円→2500円に引き下げた。

 大和では、25/3期連結業績を売上高6200億円(前期比7%増)、営業利益800億円(同20%増)と前回予想を据え置いた。3Qまでの進捗状況が順調なことや、4Qに極端に業績が落ち込む季節性は限定的とみることが予想据え置きの主な要因という。26/3期は増収増益を予想。エンバイロメント事業においては自動車生産の回復に不透明感がある状況だが、EV需要の鈍化に伴い内燃機関系の自動車関連製品の緩やかな販売増に期待している。


★9:31  JMDC-急落 3Q累計営業益3%増 コンセンサス下回る
 JMDC<4483.T>が急落。同社は5日、25.3期3Q累計(4-12月)の連結営業利益(IFRS)は58.1億円(前年同期比2.6%増)だったと発表した。市場コンセンサスは62.2億円。

 ヘルスビッグデータセグメントの成長により営業増益となった。同社は3Qに関してメディカル領域で想定を下回り、全体としてはやや物足りない成長にとどまったとコメント。通期ガイダンスについては、積極的な人材採用による固定費上昇の影響により、売り上げと比べ達成のハードルは高いとしている。通期の営業利益予想は93.0億円(前期比32.7%増)。
 
 なお、着地がコンセンサスを下回ったことや計画未達の懸念から、株価は売りが優勢となっている。

★9:33  エーアイ-急騰 3Q累計営業益3200万円 自社株買いも発表
 エーアイ<4388.T>が急騰。同社は2月5日、25.3期3Q累計(4-12月)の連結営業利益は3200万円だったと発表した。25.3期3Qより四半期連結財務諸表を作成しているため、前年同期比較はできない。

 コンシューマー向け分野においては、引き続きA.I.VOICEシリーズの製品ラインナップの拡充を進めた。法人向け市場に対しては、「AITalk6」を採用したナレーション作成ソフト「AITalk6 声の職人」をリリースしたとしている。

 併せて、35万株・2億5000万円を上限とした自己株取得枠を設定することも発表している。

★9:33  エーアイ-急騰 35万株・2億5000万円を上限に自社株買い 割合5.15%
 エーアイ<4388.T>が急騰。同社は2月5日、35万株・2億5000万円を上限とした自己株取得枠を設定すると発表した。取得期間は2025年2月5日~2025年12月30日。なお、上限株数を取得した場合の自己株式を除いた発行済株式総数に対する割合は5.15%となる。

★9:36  山一電機-急落 通期営業益を下方修正 一部分野で伸び悩む
 山一電機<6941.T>が急落。同社は5日、25.3期通期の連結営業利益予想を従来の88.0億円から80.0億円(前期比2.7倍)に下方修正すると発表した。

 一部分野において、在庫調整などにより3Qに伸び悩み、売上面および利益面に影響が出る予想だとしている。通期の予想為替レートは1米ドル=153円、1ユーロ=164円。

 25.3期3Q累計(4-12月)の連結営業利益は72.2億円(前年同期比3.7倍)だった。

★9:36  山一電機-急落 45万株・10億円を上限に自社株買い 割合は2.23%
 山一電機<6941.T>が急落。同社は5日、45万株・10億円を上限とした自己株取得枠を設定すると発表した。取得期間は2025年2月3日~7月31日。なお、上限株数を取得した場合の自己株式を除いた発行済株式総数に対する割合は2.23%となる。

 なお、株価は同日発表された業績下方修正が嫌気されて大きく下落している。


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