前場コメント No.6  東レ、オリックス、フリー、オルガノ、キッズバイオ、イーディーピ

2025/08/14(木) 11:30
★9:53  東レ-SMBC日興が目標株価を引き上げ 中長期での一段の成長に期待
 東レ<3402.T>が軟調。SMBC日興証券では、787の受注残は1000機を突破、中長期での一段の成長に期待。投資評価は「1(アウトパフォーム)」を継続し、目標株価は1100円→1150円に引き上げた。

 SMBC日興では、26/3期1Q決算ではコンセンサスを下回る着地が悪材料となったと指摘。特に、航空機用炭素繊維の在庫調整、前年同期比での機能化成品の大幅減益が嫌われ、株価の下落を招いたとみている。しかし、ポリイミド関連製品の競争が幾分厳しくなった点を除き、27/3期以降の業績に影響する要因は乏しい印象という。むしろ、川下のBoeingの順調な増産、旺盛な受注により、中長期の見通しは向上していると考えている。4~6月期のBoeingの787の受注は189機、6月末時点の受注残は1050機。中期的に、生産ペースが引き上げられ、出荷数量が増加する公算が大きいとみている。

★9:53  オリックス-大和が目標株価を引き上げ 業績モメンタムは力強い
 オリックス<8591.T>が小幅高。大和証券では、業績モメンタムは力強い/ROE視点の事業再構築も注目。投資判断は「1(買い)」を継続し、目標株価は4200円→4500円に引き上げた。

 大和では、1Q決算及び事業環境の変化を踏まえて業績予想を見直した。25年度の当期利益の見通しを従来:3800億円→4100億円に引き上げた。従来予想との比較では、主にGreenko Energyの売却益を反映し、米国事業や輸送機器の売却益の想定を減額した。資本政策の観点では、株主還元に関して、中間配当は上期実績に配当性向39%を適用すると明記した点に注目。高水準の上期業績を背景に中間配当に対する期待が高まりやすいと判断している。

★9:55  フリー-一時ストップ安 前期営業損益は黒字着地も市場コンセンサス下回る
 フリー<4478.T>が一時ストップ安。同社は13日、25.6期通期の連結営業損益が6.1億円の黒字(前期は83.9億円の赤字)だったと発表した。市場コンセンサスは16.7億円の黒字。同売上高は332.7億円(前年同期比30.8%増)だった。

 順調な売り上げ拡大に加えて、営業活動の生産性向上に伴うS&Mコストの効率化やソフトウェア資産化により、営業黒字化を達成したとしている。

 26.6期通期の連結売上高予想を409.3億円~415.9億円(前期比23.0%増~25.0%増)のレンジとした。

 なお、株価は黒字着地も市場コンセンサスを大幅に下回ったことを受け、一時ストップ安まで売られている。

★10:00  オルガノ-東海東京が目標株価を引き上げ 売価改善と採算管理が徹底に注目
 オルガノ<6368.T>が軟調。東海東京インテリジェンス・ラボでは、売価改善と採算管理が徹底に注目。投資判断は「Outperform」を継続し、目標株価は8850円→13200円に引き上げた。

 東海東京では、26/3期2Q(7-9月)受注高を374億円(前年比6.6%減)と予想。1Qに比べて欧米のスポット受注がなくなるためという。ただ、台湾での受注増加が予想され、反動減少は小幅なものにとどまると予想。また、通期では26/3期受注高を1760億円(同16.3%増)と予想。会社計画(1800億円)を下回るが、これは熊本の投資案件が26/3期から27/3期に後ズレすることを想定しているためとした。 26/3期営業利益を370億円(前年比18.9%増)と予想。従来予想に対して上方修正。売価引き上げ効果が利益に反映してきたと考え、採算管理の徹底により追加費用の発生リスクが小さくなっていると考えている。

★10:02  キッズバイオ-ストップ高買い気配 1Q営業黒字転換 原薬などの製造・納品が計画通りに完了
 キッズウェル・バイオ<4584.T>がストップ高買い気配。同社は13日、26.3期1Q(4-6月)の連結営業損益は1.8億円の黒字(前年同期は1.6億円の赤字)だったと発表した。

 GBS-007およびGBS-010を中心としたバイオシミラー製品の堅調な需要拡大が継続する中、原薬などの製造および納品が計画通りに完了したことに加え、一部製品の供給価格などの調整が奏功し、大幅増益となったことなどが寄与した。
 

★10:08  イーディーピー-急落 1Q最終赤字拡大 インドでの輸入手続き遅延など響く
 イーディーピー<7794.T>が急落。同社は8月13日、26.3期1Q(4-6月)の連結純利益は2.8億円の赤字(前年同期は1.6億円の赤字)だったと発表した。インド子会社での輸入手続き遅延などにより種結晶の売り上げが大幅に減少した。基板およびウエハや工具素材の売り上げが大幅に減少したことも響いた。


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