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4,909円 (+53)
医用機器事業の分割は半導体エクスポージャー増加の一環、BofAが「買い」継続、目標株価5300円→6100円
決算後取材と9月2日開示の医用機器事業分割に関する決議を受け、BofA証券が投資評価「買い」を継続、目標株価を従来の5300円から6100円に引き上げた。

同社の中長期テーマは「半導体領域への軸足移行」。従来の主力製品であるマスク描画装置に続き、量産検査工程向けの TEM・FIB・SEM が投入される一方、シナジー創出が見込み難い医用機器は切り出された。高成長・高収益な半導体顧客への資本集中により、同社業績は28年3月期から拡大基調に転じると期待する。

28年3月期営業利益に対する当社予想は、281億円から314億円へ12%上方修正する。理科学・計測については、半導体量産向けFIBの認証が一部取れ始めているとの会社コメントを受けて同製品の貢献を新たに織り込み、同セグメント利益を129億円→164億円に引き上げた。一方で、医用機器は事業譲渡に伴い同セグメント利益を3億円→0億円へ下方修正した。なお、27年3月期営業利益に対する予想は267億円→232億円へ13%下方修正。産業機器事業の売上10%減額が主要因であり、特に、マルチビームマスク描画装置の(1)装置売上20億円減額:ASML露光装置等EUV関連装置売上が26年3月期~27年3月期にフラットで推移するとの予想を反映、(2)サービス収入35億円減額:米国大手ファンドリの稼働率低下を反映、の2点が影響している。

目標株価のSOTP法での算出に当たっては、基準年を27年3月期から28年3月期へ変更し、2年先行EV/EBITDAは産業6倍、理科学・計測10倍を適用した。産業についてはEUV関連企業レーザーテックの7.5倍を主に参照し、技術のクリティカル度合いや競争環境を踏まえて1.5ポイントのディスカウント。理科学・計測については、競合Thermo Fisher の16.5 倍に対し、製品ポートフォリオの差や民間顧客へのエクスポージャーの差を踏まえて6.5ポイントのディスカウントを織り込んだ。基準年変更は、28年3月期がマルチビームマスク描画装置やFIBの売上拡大開始タイミングに当たり、平準的な業績水準が想定されることによる。また、医用機器事業の切り離しに伴い、半導体領域向け売上の構成比が増加し技術開発や販売の面でシナジーが創出しやすくなると推定されることから、コングロマリットディスカウントは15%から10%へ修正している、と指摘。

今2026年3月期連結営業利益を会社計画240億円(EPS352.1円)に対し従来予想230億円(EPS326.8円)から249億円(EPS354.4円)へ、来2027年3月期同267億円(EPS369.1円)から232億円(EPS316.8円)へ、2028年3月期同281億円(EPS388.2円)から314億円(EPS436.7円)へ修正している。

過去に取り上げた銘柄
09月11日 配信
銘柄名
(コード)
前日終値 前々日比 ヘッドライン
デクセリアルス
(4980)
2,082.5 +80 フォトニクスの成長で経営力を示す、SMBC日興が新規「1」、目標株価3100円
東京計器
(7721)
4,525 +255 防衛省による26年度概算要求額は過去最大、野村が「Buy」継続、目標株価4400円→5500円
関電工
(1942)
4,092 +78 28年3月期にかけて完成工事総利益率の改善が続こう、大和が「2(アウトパフォーム)」継続、目標株価2400円→4800円
フェローテック
(6890)
3,920 +80 サプライチェーン再構築を捉え成長、SMBC日興が新規「1」、目標株価4900円
09月10日 配信
銘柄名
(コード)
前日終値 前々日比 ヘッドライン
東エレク
(8035)
21,020 +420 株価は割安に過ぎるだろう、強気に転じる、UBSが「Neutral」→「Buy」、目標株価27000円→28000円
五洋建
(1893)
1,099.5 +25.5 国内建築・土木とも受注好調、建築は粗利率改善、野村が「Buy」継続、目標株価1080円→1350円
スズキ
(7269)
2,091 +37 インドGST引き下げで今下期から新車販売激増へ、SBIが「買い」継続、目標株価2700円→3000円
ULS-G
(3798)
7,990 +100 26年3月期、27年3月期とも20%超の増益を見込む、岡三が「強気」継続、目標株価6500円→9200円
09月09日 配信
銘柄名
(コード)
前日終値 前々日比 ヘッドライン
マツダ
(7261)
1,176 +78.5 個別要因に光、新型CX-5に期待、シティグループが「売り」→「買い」、ターゲットプライス780円→1400円
JX金属
(5016)
1,570 +95.5 AI向け高シェア製品群の強い成長を予想、SMBC日興が「2」→「1」、目標株価900円→1800円
大塚HD
(4578)
8,477 +226 25年度後半はネクスト8からの結果公表に期待、みずほが「中立」→「買い」、目標株価8000円→10700円
TOYOTIRE
(5105)
3,949 +116 来26年度業績は一段と向上へ、モルガンMUFGが「Overweight」継続、目標株価3700円→4800円
09月08日 配信
銘柄名
(コード)
前日終値 前々日比 ヘッドライン
富士電機
(6504)
9,693 +458 電力機器好調、FA、半導体も下期には改善、シティグループが「買い」継続、ターゲットプライス9000円→11000円
デンカ
(4061)
2,366.5 +97.5 26年3月期、27年3月期の大幅増益を予想、野村が「Buy」継続、目標株価2650円→3050円
アシックス
(7936)
4,042 +147 高付加価値戦略が各カテゴリで花を咲かせる、東海東京が「Outperform」継続、目標株価4200円→5100円
トリケミカル
(4369)
2,640 +128 今期計画を下方修正したが、中期成長性に変化なし、モルガンMUFGが「Equal-weight」→「Overweight」、目標株価3800円→3500円
09月05日 配信
銘柄名
(コード)
前日終値 前々日比 ヘッドライン
IHI
(7013)
15,135 +420 堅調なアフターマーケット需要が利益成長を加速、構造改革効果発現にも期待、JPモルガンが新規「Overweight」、目標株価19000円
三井住友
(8316)
4,071 +118 26年3月期通期利益目標の上方修正、増配・自己株式取得の発表を期待、みずほが「買い」継続、目標株価5000円→5500円
TDK
(6762)
1,924.5 +36 小型二次電池による利益成長を予想、東海東京が「Outperform」継続、目標株価1820円→2480円
リガク
(268A)
858 +49 11月の25年12月期第3四半期決算発表時に通期の蓋然性が高まる、野村が「Buy」継続、目標株価1100円→1300円
09月04日 配信
銘柄名
(コード)
前日終値 前々日比 ヘッドライン
アース製薬
(4985)
5,400 +140 業績は持続的な拡大路線に、大和が「3(中立)」→「2(アウトパフォーム)」、目標株価4850円→6140円
ヤマハ 発
(7272)
1,103.5 +6.5 主力2事業により来26年12月期降は2ケタ増益、野村が「Neutral」→「Buy」、目標株価1100円→1400円
アイシン
(7259)
2,568.5 +64.5 ブルーオーシャンでの成長確度高まる、SMBC日興が「1」継続、目標株価2500円→3000円
パーソルHD
(2181)
290 +6.3 中核のStaffingとCareerの利益成長は堅調、野村が「Buy」継続、目標株価410円→430円
09月03日 配信
銘柄名
(コード)
前日終値 前々日比 ヘッドライン
キリンHD
(2503)
2,280 +116.5 事業売却でBSの健全化が進み、持続的な株主還元が可能となると予想、BofAが「中立」→「買い」、目標株価2250円→2600円
ブリヂストン
(5108)
6,795 +102 26年12月期以降の利益成長確度が従来比で高まったと判断、みずほが「買い」継続、目標株価7150円→7600円
大日印
(7912)
2,517.5 +27 販売好調や円安を踏まえ、野村が業績予想を増額修正、「Buy」継続、目標株価2860円→3090円
THK
(6481)
4,047 +69 業績未達を予想する反面、株主還元策などが打ち出される可能性、東海東京が「Outperform」継続、目標株価4720円→5310円
マーケットデータ
日経平均 44,803.75 +35.63
TOPIX 3,163.14 +2.65
グロース250 764.13 +2.34
NYダウ 45,883.45 +49.23
ナスダック総合 22,348.75 +207.65
ドル/円 147.40 -0.02
大きく動いた銘柄
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