前場コメント No.8 タカラバイオ、ラウンドワン、東祥、岩谷産、Amazia、菱鉛筆

2025/02/14(金) 11:31
★9:30  タカラバイオ-急落 通期最終益を下方修正 一転減益へ 3Q累計は赤字転落
 タカラバイオ<4974.T>が急落。同社は13日、25.3期通期の連結純利益予想を従来の34.0億円(前期比2.3倍)から10.0億円(同32.5%減)に下方修正すると発表した。

 欧米のインフレの長期化や中国の経済不況の影響などを受け、ライフサイエンス研究開発市場の市況がさらに悪化し製品やサービスの価格競争も激化している。この状況下、試薬・機器事業および受託事業の売上高が想定を下回る見込みとなった。

 25.3期3Q累計(4-12月)の連結純損益は13.8億円の赤字(前年同期は1.5億円の黒字)だった。

★9:32  ラウンドワン-いちよしがレーティングを引き下げ 株価上昇により
 ラウンドワン<4680.T>が軟調。いちよし経済研究所では、株価上昇によりレーティングを「A」→「B」に引き下げ、フェアバリューは1600円に据え置いた。

 いちよしでは、25.3期の経常利益見通しは会社計画を上回るという従来予想を継続。一方、現在の株価水準は前回レポート時から3割以上上昇したこと、フェアバリューに対しての乖離率が2割以下となったことなどから投資判断を引き下げた。26.3期はラウンドワンデリシャス、ジャパニーズフードホール併設タイプの出店を開始予定としており注目している。

★9:34  東祥-いちよしがフェアバリューを引き上げ スポーツクラブ事業の回復を予想
 東祥<8920.T>が反落。いちよし経済研究所では、スポーツクラブ事業の回復を予想。レーティングは「A」を継続し、フェアバリューは2400円→2500円に引き上げた。

 いちよしでは、25.3期通期営業利益見通しを前回予想に対して引き上げた。ホテル事業の好調が続くとみられること、スポーツクラブ事業の回復などが主な理由とした。26.3期は不動産事業の売却が一巡することで、連結売上高見通しは25.3期予想比減少するとみているが、収益性の高いホテル事業は客室単価および客室稼働率の上昇が期待できることや、スポーツクラブ事業の収益回復が期待できるという。

★9:38  岩谷産業-大幅反落 3Q累計営業益15%減 ヘリウム市況軟化など響く
 岩谷産業<8088.T>が大幅反落。同社は13日、25.3期3Q累計(4-12月)の連結営業利益は271億円(前年同期比15.0%減)だったと発表した。市場コンセンサスは323億円。

 産業ガス・機械事業において、中国を中心にヘリウムの市況が軟化したことにより収益性が低下した。ガス供給設備や自動車関連向け設備の出荷が減少したことも響いた。

★9:42  Amazia-ストップ高買い気配 1Q営業損失1.1億円も新事業開始を好感
 Amazia<4424.T>がストップ高買い気配。同社は13日、25.9期1Q(10-12月)の連結営業損益は1.1億円の赤字だったと発表した。24.9期末より連結財務諸表を作成しているため、前年同期との比較はできない。

 利益率の高い広告ARPUが15.7%悪化した影響で、売上総利益率が悪化。ITソリューション事業への先行投資による営業損失が1000万円発生したことも響いた。

 併せて、海外向けに日本のエンタメ玩具を販売する越境ECサービス「Fandom Tokyo」を開始すると発表した。「Fandom Tokyo」では、特に海外で人気の高い、日本のトレーディングカード、フィギュア、プラモデル、缶バッジ、ぬいぐるみなどを北米、欧州を中心に販売するという。将来的には、既存のマンガアプリ事業で注力している、オリジナル作品のグッズを「Fandom Tokyo」で販売することで、シナジー効果も期待できるものと考えているとしている。

 なお株価は、新事業の開始が好感され、ストップ高となっている。

★9:42  三菱鉛筆-急騰 今期営業益7.5%増 中期経営計画も発表
 三菱鉛筆<7976.T>が急騰。同社は13日に、25.12期通期の連結営業利益予想は131億円(前期比7.5%増)と発表した。想定為替レートは1米ドル150円とした。

 24.12期通期の連結営業利益は122億円(前の期比2.9%増)だった。海外市場で堅調に推移したことや円安による押し上げ影響もあり、過去最高売上高を更新したことが寄与した。

 また、従来予想で23円としていた24.12期の期末配当を25円(前期は22円)に決定したことも発表した。年間配当は44円→46円(前期は40円)となる。25.12期は中間配当予想24円、期末配当予想24円とした。年間配当は48円となる。

 併せて、25.12期から27.12期を対象とした「中期経営計画2025-2027」を策定したことも発表した。「ありたい姿 2036」に向けた第二次中期経営計画として、これまでに推し進めてきた新たな企画や活動を土台に、それらをさらに発展・加速させ、企業変容とイノベーション創出を実現及び具体化することを目的として、基本方針を「uni Advance」として活動する。
 27.12期の数値目標は売上高1030億円、営業利益155億円とした。

★9:42  三菱鉛筆-急騰 100万株・27億円を上限に自社株買い 割合1.73%
 三菱鉛筆<7976.T>が急騰。同社は2月13日に、100万株・27億円を上限とした自己株取得枠を設定すると発表した。取得期間は2025年2月14日~2025年7月29日。なお、上限株数を取得した場合の自己株式を除いた発行済株式総数に対する割合は1.73%となる。


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