ニューヨーク外国為替市場概況・2時　ドル円、戻り鈍い

　1日のニューヨーク外国為替市場でドル円は戻りが鈍かった。2時時点では112.82円と24時時点（112.83円）と比べて1銭程度のドル安水準となった。24時過ぎには112.75円まで売られて日通し安値を更新するも、直ぐに113.09円付近まで反発するなど神経質な動きに。その後、米下院金融サービス委員会でのパウエルFRB議長証言を受けても反発力は強まらず、クロス円が全般円高に振れたことに引きずられて112.78円付近まで売り戻された。 　パウエルFRB議長は持続的なインフレリスクに言及し、インフレが定着しないように手段を講じる意向を示した。また、昨日同様に次回会合でのテーパリング加速の検討についても述べている。 　ユーロ円は軟調。2時時点では127.76円と24時時点（128.10円）と比べて34銭程度のユーロ安水準。FRB議長の発言を聞きながらダウ平均が500ドル超高まで上げ幅を拡大しても、クロス円全般に上値が重かった。128円を割り込むと下げ足を強め、ダウ平均が上げ幅を縮小したことなども重しとなり、127.72円まで下値を広げた。 　ほか、ポンド円は150.08円、豪ドル円が80.42円、カナダドル円は88.27円まで外貨安・円高が進行した。 　ユーロドルは弱含み。2時時点では1.1323ドルと24時時点（1.1353ドル）と比べて0.0030ドル程度のユーロ安水準だった。軟調なユーロ円や上げ幅を縮小したポンドドルや豪ドル／ドルなどと共に、1.1320ドル近辺まで上値を切り下げた。 本日これまでの参考レンジ ドル円：112.75円　-　113.63円 ユーロドル：1.1303ドル　-　1.1360ドル ユーロ円：127.72円　-　128.79円