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ＳＭＢＣ証券日興が目標株価を20000円に設定、投資評価「1」で新規カバレッジを開始した。

霞ヶ関キャピタルは、冷凍冷蔵自動倉庫やDX活用したホテル等競争力あるアセットの開発ノウハウを有する開発コンサルティング型デベロッパー企業。同社は開発用地を取得後、開発投資家に売却し、その後PMフィーのほか、成功報酬・AMフィーを得るビジネスモデルを展開。この資金回収が速いビジネスモデルにより、他社より高い成長率を維持することが可能であると予想。同社の過去平均PER19.0倍（2020年9月～2024年8月）の水準はフロービジネスを主体とする不動産中小型銘柄の中では相対的にバリュエーションは高かったが、他社比優れた成長率が要因と見ており、今後も同社のマルチプルは一定のプレミアムが許容されると見る。

当面は同社の25年8月期業績計画達成確度に焦点が当たるほか、転換社債の転換価格17710円が意識される局面と見ている。一方で今後仕入れの実績が確認されれば、徐々に株式市場の目線は26年8月期の業績に焦点が当たると見ており、当社予想ベースの26年8月期EPS1432円（希薄化考慮後）に対しては、現在の株価水準は魅力的と当社では見ている。また外部環境は不透明も、ホテルリート上場に向けた手続き進捗も確認されており、カタリストも存在。目標株価20000円に関しては26年8月期予想EPS1432円（希薄化考慮後）に対して、適正PER13.8倍を乗じた水準。13.8倍はフロー収益型不動産中小型銘柄のセクター平均PER8.1倍に対して、＋70.4％のプレミアムを付与した水準に相当。リスク要因はあるものの、カタリスト発現時のアップサイドは大きいと判断。投資評価を「1」とした。

早期に資金回収を行えるビジネスモデルにより開発ボリュームの最大化を実現してきた。同社が手掛けるアセットは同一アセット間の中でも競争力が高く、トラックレコードも積み上がってきたため金利上昇には留意が必要も、十分に開発投資家の資金を集めることは可能と見る。今後は上場リートの立ち上げがキーとなろう。同社が中期経営計画計画で掲げる意欲的な29年8月期純利益500億円についてはビジネスモデルの構造上は達成可能な水準と弊社は考えるものの、フロービジネスが主体であり、土地の仕入進捗を随時確認していく必要があると見る、と指摘。

今2026年3月期連結営業利益を会社計画165億円（EPS1015.9円）に対し169億円（EPS1048.6円）と予想し、来2026年8月期連結営業利益を255億円（EPS1613.0円）、2027年8月期375億円（EPS2410.9円）と予想している。