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ＢｏｆＡ証券が業績予想を増額修正。投資評価「買い」を継続し、目標株価を従来の3850円から5600円に引き上げた。

黒鉛電極の価格上昇による赤字縮小、人工知能（AI）サーバ関連材料（NCF、TIM、銅張積層板）の成長を背景とした業績予想上方修正及び株価バリュエーションの上昇を踏まえ、目標株価を増額した。26年12月期予想PER15倍（前回12倍）。前回の半導体好況サイクル（2022年）のPERレンジ11～16倍の上限に近い水準を用いた。買いの論点はAI関連材料の成長に伴う利益成長性の高さである。

コア営業利益予想は、25年12月期：860億円→960億円、26年12月期：1100億円→1250億円に増額した。25年12月期の増額修正は黒鉛電極の赤字縮小、26年12月期の増額修正は黒鉛電極の改善に加え、AI関連材料の見通し引き上げを踏まえた。25年12月期第3四半期（7～9月）のコア営業利益は310億円を見込む。AI関連材料の売上高の成長が好感されると考える。

更なる株価のアップサイドは、（1）HBM4におけるSamsung Electronicsのシェア拡大（TrendForceがその可能性を示唆）、（2）黒鉛電極の欧州における構造改革の進捗、（3）石油化学のパーシャルスピンオフの完全なる遂行、などと捉える。一方、銅張積層板では、日東紡のTガラスクロスの不足が懸念材料となる、と指摘。

今2025年12月期連結コア営業利益を会社計画980億円（EPS143.9円）に対し従来予想860億円（EPS120.9円）から960億円（EPS148.0円）へ、来2026年12月期同1100億円（EPS320.8円）から1250億円（EPS370.1円）へ、2027年12月期同1370億円（EPS434.2円）から1500億円（EPS478.7円）へ増額している。