ウィークリーレポート
3年ぶり承認は4年ぶり上場となるか
3年半ぶりにリートの上場が承認された。前回のシノケンリートは中止に追い込まれたため、実現できれば2021年6月の東海道リート以来4年2カ月ぶりということになる。インバウンド需要の拡大の追い風を受けるホテル特化型であり、取得予定物件は2020年代に建てられた新築の観光ホテルで構成されるポートフォリオだ。平均築年数は2.0年となっている。スポンサーとなる霞ヶ関キャピタルの株価は上場承認を受けて買われ、年初来高値を更新した。
ただし4年前とは異なり、不動産関連には金利上昇といった逆風が吹く。リートは借金でレバレッジを掛けて運用するため、パフォーマンスに影響が出る。さらに金利上昇は円高を招くため、インバウンド客の動向にも影響が懸念され、ホテル型リートにとってはダブルパンチともなりかねない。そうした外部環境のなかで、新興デベロッパー系の無格付けリートの需要がどこまで伸びるかは見通しにくい。公開規模は300億円弱あるが、無格付けリートとしては結構な規模だ。
ただし4年前とは異なり、不動産関連には金利上昇といった逆風が吹く。リートは借金でレバレッジを掛けて運用するため、パフォーマンスに影響が出る。さらに金利上昇は円高を招くため、インバウンド客の動向にも影響が懸念され、ホテル型リートにとってはダブルパンチともなりかねない。そうした外部環境のなかで、新興デベロッパー系の無格付けリートの需要がどこまで伸びるかは見通しにくい。公開規模は300億円弱あるが、無格付けリートとしては結構な規模だ。
一方、そうしたなかでも東証リート指数は今年に入って以来回復傾向にあり、ホテル&リテールフォーカス指数も例外ではない。2019年を最後にリートやインフラファンドのIPOは年に1回あるかないかといった状況になってしまっているが、今回は個人投資家には人気の高い優待制度も導入されるとのこと。どちらにしてもその成否には注目しておきたい。