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ＳＭＢＣ日興証券が業績予想を修正。投資評価「1」を継続し、目標株価を従来の3000円から3600円に引き上げた。

ファンダメンタルズはNAND Flash向け投資の回復が到来すると考える。ただし引き続き能力増強ではなく、マイグレーション投資を想定。その場合でもNAND向けバッチALD、トリートメントで高シェアを有する同社への恩恵は十分に見込めると考える。また中国NAND向けについては業界認識として米国による対中規制、中国ローカルSPEの台頭などもあり、確度への認識にばらつきがある印象である。一方で同社は既に今期に織り込んでいる中国NAND向けは前期第4四半期時点で受注を完了しており、規制影響は引き続きリスクではあるが、シェアを奪われる可能性は低いと考える。長期的にはLogicのGAAに絡むバッチALDでのシェア向上の確度が一層高まってきている状況は継続すると見る。リスクとしては米国によるCXMTへの規制議論が再燃する可能性には留意が必要であろう。

25年3月期第4四半期決算、26年3月期会社計画及び市場動向（当社見通しWFE　25年：－2％→－1％、26年：＋15％→＋10％、27年：＋3％）に鑑み、当社予想の調整後営業利益は26年3月期500億円→570億円（会社計画：552億円）、27年3月期670億円→750億円に修正する。同社の過去のWFEを上回る成長は、3D NANDの登場によって生じたデバイス構造の変化を背景としたバッチALDの需要拡大が大きな要素と考えられる。今後中長期的に3D NANDの一層の高多層化やLogicにおけるGAAへの構造変化によるバッチALDの需要拡大期には、市場平均以上の成長が期待される。目標株価は26年3月期及び27年3月期平均予想調整後EPS203.9円（前回は184.3円）にPER17.5倍（16倍）程度を適用し、3000円→3600円に引き上げる、と指摘。

今2026年3月期連結営業利益を会社計画492億円（EPS154.5円）に対し従来予想438億円（EPS139.6円）から510億円（EPS158.8円）へ、来2027年3月期同608億円（EPS192.2円）から690億円（EPS214.6円）へ、2028年3月期同778億円（EPS244.9円）から730億円（EPS227.5円）へ修正している。