IPO銘柄詳細

M&Aキャピタルパートナーズ

コード 市場 業種 売買単位 注目度
6080 マザーズ 100株 B
スケジュール
スケジュール
仮条件決定 2013/10/31
ブックビルディング期間 2013/11/01 - 11/08
公開価格決定 2013/11/11
申込期間 2013/11/12 - 11/15
払込期日 2013/11/19
上場日 2013/11/20
価格情報
想定価格 2,480円
仮条件 2,800 - 3,000円
公開価格 3,000円
初値予想 7,000円
初値 10,000円
  • スケジュールは上場企業都合により変更になる場合があります。
基本情報
代表者名 中村 悟/1973年生
本店所在地 東京都千代田区
設立年 2005年
従業員数 21人 (2013/09/30現在)
事業内容 M&A(企業の買収・合併・資本提携など)の仲介事業
URL http://www.ma-cp.com/
株主数 23人 (目論見書より、潜在株式のみの株主も含む)
資本金 49,250,000円 (2013/09/30現在)
上場時発行済株数 2,140,000株(別に潜在株式272,000株)
公開株数 172,500株(公募150,000株、売り出し0株、オーバーアロットメント22,500株)
調達資金使途 人材採用や教育費用、マーケティング活動の強化
連結会社 なし
シンジケート
公開株数150,000株(別に22,500株)
種別 証券会社名 株数 比率
主幹事証券 野村 132,000 88.00%
引受証券 岡三 3,000 2.00%
引受証券 SBI 3,000 2.00%
引受証券 エイチ・エス 3,000 2.00%
引受証券 東海東京 1,500 1.00%
引受証券 SMBCフレンド 1,500 1.00%
引受証券 いちよし 1,500 1.00%
引受証券 丸三 1,500 1.00%
引受証券 みずほ 1,500 1.00%
引受証券 水戸 1,500 1.00%
大株主(潜在株式を含む)
大株主名 摘要 株数 比率
中村 悟 代表取締役社長 1,328,000 58.71%
十亀 洋三 取締役 240,000 10.61%
JAIC-IF3号 ベンチャーキャピタル(ファンド) 168,000 7.43%
オリックス10号 ベンチャーキャピタル(ファンド) 150,000 6.63%
土屋 淳 従業員 76,000 3.36%
日本アジア投資 ベンチャーキャピタル(ファンド) 72,000 3.18%
中村 陽子 代表取締役社長の配偶者 32,000 1.41%
岡村 英哲 従業員 30,000 1.33%
桜井 哲博 従業員 28,000 1.24%
渡辺 研 従業員 20,000 0.88%
業績動向(単位:百万円)
は予想
決算期 種別 売上高 営業利益 経常利益 純利益
2014/09 単独予想 1,302 582 582 347
2013/09 単独見込 1,157 601 600 331
2013/06 単独3Q累計実績 545 237 236 135
2012/09 単独実績 1,073 579 577 301
2011/09 単独実績 571 263 262 149
売上高
営業利益
経常利益
純利益
1株あたりの数値(単位:円)
は予想
決算期 種別 EPS BPS 配当
2014/09 単独予想 163.94 698.27 -
参考類似企業
銘柄 今期予想PER(10/28)
M&A
47.1倍 (連結予想)
GCA
24.7倍 (連結予想)
事業詳細
 M&A(企業の合併・買収)の仲介。主に後継者のいない国内中堅・中小企業を対象に、M&Aや資本提携による事業承継などの問題解決を提案し、実現までをサポートしている。
 譲渡企業のオーナーと譲受企業の間に立ち、アドバイザリー業務を提供しており、その対価として、双方から着手金または中間報酬、および成功報酬を受領している。売上高の約半数が調剤薬局業界の成約によるものとなっている。

 2012年9月期の売上高構成比は、M&A仲介事業100%。
コメント
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・大株主上位2名の持ち株にはロックアップが掛かる。
・ロックアップなしのベンチャーキャピタル保有株は、推定2社39万株。
・新株予約権は上場2年後から行使できる。

<ファーストインプレッション>
 企業売買の仲介では日本M&Aセンターに続く2社目(GCAは助言専門)。両社の企業規模は売上高、従業員数5~6倍ほどの差が付いており、キャピタルはまだまだ少数精鋭だ。ただ、専門性が高い分野だけに利益率は非常に高いうえ、センターも上場時の利益は今のキャピタルほどだったことをかんがみれば、今後の成長性は大いに期待できる。ベンチャーキャピタル(VC)保有株数が公開部数の倍以上あるが、合計しても実質吸収金額は14億円ほど。まだ株式市場では希少性の高い分野であり、事業承継を背景とした企業売買のニーズは、これからも伸び続ける市場と予想されることから人気化による高騰が予想される。メディアドゥと同日になるが、どちらも特に問題ない規模であり、今の活況相場では気にする必要はない。
仮条件分析 (BB参加妙味 :S)
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想定価格: 2,480円
 吸収資金レンジ: 3.7億円 - 4.3億円(今期予想単独PER: 15.1倍)
 時価総額レンジ: 53.1億円

仮条件: 2,800円 - 3,000円
 吸収資金レンジ: 4.2億円 - 5.2億円(今期予想単独PER: 17.1倍 - 18.3倍)
 時価総額レンジ: 59.9億円 - 64.2億円

<強気材料>
利益率高い、M&A市場拡大、専門性高い、希少性高い、中小企業の後継者不足、経営者の高齢化、新株予約権は上場2年後から行使できる

<弱気材料>
VC多い、上場の必要性薄い、企業規模小さい、成約案件に偏り、人材難、今期営業減益

<機関投資家の指摘事項>
1.営業力、利益率が評価できること。
2.事業環境が良好であり、市場拡大余地も大きいこと。
3.人材の確保、育成が計画通りに進展しない場合、業績に影響を与える可能性があること。

<結論>
 Sとする。公開価格が仮条件上限ならば、6000~7000円(PER:36.6~42.7倍)を想定初値とする。
 高い専門性による希少性や、市場拡大期待、強い地合いを背景に人気化が見込まれる。

 上場企業ではまだまだ数の少ない企業買収コンサルティング。専門性が高く値段があってないような業界とあって、売上高営業利益率は5割と非常に高い。このため現金保有も多く、資産の9割以上を占める。
 資金調達の必要性は低く、上場は知名度向上やベンチャーキャピタルの出口戦略としての色合いが強そうだ。安いカネを調達できる環境だからこその上場だが、日本M&Aセンターもキャッシュリッチの状態で上場し、その後大きく成長した。必要経費のほとんどが人件費で占められ、調達資金も採用費や育成費などに充てられる。
 事業承継を目的としたM&Aは少子高齢化を背景に、今後も市場拡大が続く期待される。同社は調剤薬局のM&Aが主力分野となっているが、この業界は市場成熟もあって主に上場企業は買収による成長を志向する一方、経営者の引退で売却対象となる中小の薬局も多い。今期は営業減益の予想となっているが、増収ペースは続き、また、同じく減益だったサンワカンパニーが特に問題なく高騰した経緯から悲観視されることはないだろう。

 吸収金額は上限で5億円強に過ぎないが、ベンチャーキャピタル保有株には一切ロックアップが掛かっておらず、公開株数よりも多い。実質では17億円弱になる計算だ。同日にメディアドゥが上場する影響も警戒されるが、どちらも新興市場のそう大きくない案件で、ともに人気化要素を持ち、地合いも非常に強いことから吸収に特に問題はないものと考える。システム情報の高騰で、少なくとも11月いっぱいのIPO相場は爆食の状態が想定する。

 同様の業態が直近で上場していないため、実際にどの程度の買いが入るか想定し難いが、今は「初日に寄るなら買う」という雰囲気だ。なお、M&Aセンターが2006年に上場した時の初値売買代金は21億円程度。これに実質売却率を、高騰した場合の平均的な6割程度として逆算すると倍値程度に上昇する計算だ。今の雰囲気では初日に売りを出す人は減るだろうから、2.3倍以上が期待される。また、M&Aセンターの初値PERは40.2倍で、M&Aキャピタルでは2.2倍の6557円とこちらの計算でも近い値が導ける。
 ただ、ベンチャーキャピタル株主のオリックス系は、初値で全株売却することも多く、油断ならない存在。需要の多い初日に片付ける可能性は残る。2日目以降の初値を基本的に想定するが、VC動向や心理的な節目も踏まえ、6000~7000円程度が初値めどになってくると予想する。
公開価格分析
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公開価格: 3,000円
 吸収資金: 5.2億円(今期予想単独PER: 18.3倍)
 時価総額: 64.2億円

 公開価格、追加売り出し株数ともに上限で決まった。引受価額は2760円。訂正目論見書によれば、ブックビルディングの状況は申告された総需要株式数が公開株式数を十分に上回り、件数が多数にわたっていたうえ、価格ごとの分布は仮条件の上限に集中していたことが特徴だった。

 比較的専門性の高い事業内容に加え、高まるIPO熱を背景にブックビルは人気化。ネット関連ではないが先行して上場した同業が高成長を遂げているだけに、成長ストーリーは描きやすい。PERの開きも多く需給も引き締まりが期待できることから、引き続き高騰を想定する。
初値予想
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初値予想: 7,000円(今期予想単独PER: 42.7倍)
初値買い妙味: B

 初値高騰を予想する。初値のコンセンサスは「6000円~」。専門性の高い分野で少子化を背景とした市場拡大が見込まれることから人気化しそうだ。

 中小企業の主に事業継承を目的とした企業売買や提携の仲介を手掛ける。主に調剤薬局分野が主力。経営者の高齢化や後継者不足などで売却によるニーズは拡大しており、業績は拡大傾向にある。また、専門性が非常に高い分野とあって利益率は高く、資産の現金比率も高い。同業には日本M&Aセンターが先に上場しており、上場後のに高い成長を遂げている。

 吸収金額は5億円程度だが、ロックアップのないベンチャーキャピタル(VC)保有株が多く、実質的には17億円程度の案件となる。メディアドゥとの同日上場などから具体的にどの程度の人気が出るかが推測しづらいが、仮にM&Aセンターの初値売買代金を参考にすると初値は倍値程度になる計算になる。また、M&Aセンターの初値PERは40.2倍だったが、M&Aキャピタルでの同PERは公開価格から2.2倍の6557円とこちらの計算でも近い値が導ける。

 実際には多くの株式を保有するオリックスと日本アジア投資次第で価格が決まる。オリックスは初日に高く売ろうとする姿勢も強い傾向があることから、初日はギリギリまで引っ張ってから売却する展開を想定し、7000円での初値を予想する。


<板情報と追加分析>
 大幅買い越しのまま初値が付かなかった。公開価格3000円の2.3倍となる6900円の最終気配値で、差し引き43万1100株の買い越しだった。
 あすからは約定代金の即日徴収、成り行き買い禁止、自己売買部門の初値買い禁止――の規制が入る。

「6900円買い気配値――差し引き43万1100株の買い越し(食い合い価格なし)」

 売り          買い
 1万9100株  成り行き 17万8200株
------------------------------------
 5万0900株  6900円  48万2000株

 朝方から大幅買い越しとなり、ほとんど売りが入らないまま初日を終えた。買い注文は売りの10倍弱と圧倒しており、食い合いの価格は見られなかった。ただ、ここまで逼迫(ひっぱく)したのは公開株数の少なさに加え、きょうはベンチャーキャピタル(VC)と思われる売りが一切出ていないことによるもの。公開株数とVC保有株の合計に対し1割弱という少なさだ。あまりの買い越しに一般投資家も売り渋っているが、2日目もきょうのような状況を引き継ぐとは考えにくい。ANAPの急落を見て慌てる投資家も出てきそうだ。

 初値は公開株数の2倍超の株を持つVC次第といった要素が強いため、なおも価格形成は読みにくい。ただ、潜在的な売りも勘案した逼迫度はそれほどタイトとは言えない。引っ張っても公開価格の3倍となる9000円がいいところだろう。ただ、VC社数がオリックスと日本アジア投資の2社に限られるだけに価格は半ば自由自在。彼らが出し渋れば、1万円を試すことも可能なだけに、価格つり上げを画策するかもしれない。

 野村証券からはリポートが出ている。営業社員を採用・育成することにより、M&A仲介成約件数を増やすことが予想されると指摘。2014年9月期はオフィス増床、株式公開などの費用が重しとなるが、営業利益は会社予想5.8億円に対し、前期比2%減の5.9億円(EPS 166.1円)と予想。15年9月期は22%増の7.2億円(200.9円)、16年9月期は18%増の8.5億円とした。
初値分析
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初値: 10,000円(今期予想単独PER: 61.0倍) / 上昇率: 233.3% / 高値: 10,900円 / 安値: 7,730円 / 終値: 9,600円
出来高: 1,130,000株 / 対公開株数: 655.1% / 初値出来高: 347,000株 / 初値売買代金: 3,470,000,000円

 初値は暴騰し、公開価格から3.3倍となった。上場初日は買いが殺到し、売り渋りもひどかったことで圧倒的な買い越し。規制の入ったきょうは買いが通常以上に激減し、売りも増えたがなおも買い越しが継続した。くだんのベンチャーキャピタルは、場が始まってから目立たないように売りを出したと見られ、寄り前気配1万1000円付近で推移していた食い合い価格は場中に9000円前後に低下。それでも買い気が強く、節目の1万円まで到達した。

 寄り付き後の株価は乱高下した。初値での1万円到達は早々に達成感を生んでしまいすぐに急落。しかし、その後に初値が付いたメディアドゥがストップ高すると、つられて買われ1万円を一時奪還した。ただ、載せた後の上値は重く9000円台から1万円超でのもみ合いで終始した。

 公開株数とVC保有株の合計がちょうど2回転した出来高となり、目先の売りは消化したと思われる。規制解除によって上値を突破できれば、しばらくは値動きが軽くなりそうだ。ただ、1万円の節目は重く、引けにかけて上がるそぶりを見せながらも失速した。株価はもちろん割高なだけに、規制解除後早々の上値突破に失敗すれば、失望売りを呼びそうだ。
追加情報
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 東洋経済新報社による業績予想は、2013年9月期の売上高が前期比8%増の11.57億円、経常利益が4%増の6億円、EPS 166.3円、無配。14年9月期は売上高12%増の13億円、経常利益3%減の5.8億円、EPS 163.6円、無配と両期とも会社見通しを踏襲している。

 東洋経済新報社による14日時点の最新の業績予想は、2014年9月期はEPSのみ157.2円に引き下げ。15年9月期は売上高が前期比12%増の14.5億円、経常利益が3%増の6億円、EPS 161.8円、無配と新たに予想した。
IPOスケジュール
マーケットデータ
日経平均 37,068.35 -1011.35
TOPIX 2,626.32 -51.13
グロース250 638.74 -21.13
NYダウ 37,775.38 +22.07
ナスダック総合 15,601.50 -81.87
ドル/円 154.42 -0.22
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